コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
しんと静まり返った空間の中で、シーツの擦れる音と、湿った吐息が交じり合う。
「…岩本くん、口、開けて?」
低く甘い声に、喉がびくりと震えた。
伏せたままの視線の先、ベッドに押し倒された俺の上に覆いかぶさっているのは、欲を帯びた目黒。
「…ん、ふ…っ、めぐろ…」
言葉にならない吐息が漏れたと同時に、目黒の指がその口内に滑り込んだ。
ぬるりと濡れた舌が反射的に絡みつき、途端に眉が甘く寄る。
「可愛いね、舌で絡めてくるの…もっと弄って欲しい?」
くちゅ、くちゅ、といやらしい音が、舌と指の交わる隙間から響いた。
頬は赤く染まり、唾液がその口端から滴り落ちていく。
「ん…ふ、ぅ…んっ、は…っ…」
唾液と共に漏れる声は、艶っぽさを含んでどこまでも淫らだ。
目黒の瞳が細められる。
「こんな声出して…ダメだよ、岩本くん」
指を抜くと同時に、舌先でその唇をひとなぞり。
名残惜しそうにくちゅりと音が鳴る。
「ねえ、もっと可愛いとこ、俺に見せて?」
低く囁かれた声に、体がまた震えた。
「……好きに、すれば」
唇が震えながらも、そう応えた俺の瞳には、甘く蕩けた愛しさが滲んでいた。
「ふ、ぁ……めぐろ……っ」
ベッドの上、乱れたシーツの上に晒された身体が、ぴくりと震える。
目黒はゆっくりと、その唇に指先を押し当てた。
「ねぇ、もっと口開けて?」
命令するような、でもどこか優しい声音。
逆らえない。
赤くなった顔を隠すように一瞬目を閉じたあと、素直に唇を開いた。
そこへ、ぬるりと目黒の指が侵入してくる。
熱を持った舌が、戸惑いながら絡みつき、指先を舐め取る。
「……ん、んっ、ふ……」
いやらしい水音が、ふたりの間に満ちる。
目黒はその様子に満足げに目を細めた。
「可愛い、岩本くん……」
指を軽く引かれるが、名残惜しくて舌で指を追いかけた。
「ん……っ、ぁ、ふぁ……」
口いっぱいに広がる目黒の味に、目を潤ませる。
喉の奥から漏れる喘ぎはどんどん甘くなり、唾液が堪えきれず溢れ、指の間からぬるりと伝った。