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バイス「っ…!!?」・ジタバタ
しながら大空を落ちている
「カサ、バサ!」
バイス「だっ!!」・木々の、あいだを
抜けて地面に激突した
バイス「???」・起き上がって、
きょろきょろした
語り手「バイスは、混乱している。」
「ストン。」
バイス「・・・・・。」・ぷー吉が、
自身の上に落ちてきた
ぷー吉「ふえ?」・下敷にしたバイスを
見た
バイス「早くどけ!」・頭で、ぷー吉を
押しのけた
「コロコロ、コテ。」・ぷー吉は、
木に当たって止まった
バイス「ふん!」・ハナから
勢いよく息を出した
「フルフル…。」・ぷー吉は、
起き上がって頭を振った
バイス「それよか、なんで外?
さっきまで穴にいたじゃね?」・
うしろ足だけで立ち、森の中を見ている
?「どうしたの?迷子かな?」
語り手「バイスの、うしろの方から
声がした。」
バイス「ん?」振り向いた
「ガサガサ…。」
語り手「茂みの奥から、トンビの獣人が
現れた。」
バイス「だれだ?おめぇ。」・帽子を
かぶったトンビの獣人に訊いた
トンビの獣人「ぼくは、フィル。
考古学者をしているんだ。」・
少し屈んで、バイスに自己紹介をした
バイス「こうこがくしゃ?」・首を
かしげた
フィル「うん。考古学者って
いうのはね。古いものから、
その時代を考えたりする人の
ことなんだよ。」
バイス「ふ〜ん…。」・興味のない顔を
している
フィル(というか、この子。派手な色を
しているけど、犬?だよね…。)・
レモン色の、バイスの毛を見て思った
「グ〜…。」・バイスの、おなかが、
鳴った
フィル「ん?朝ゴハンは、
まだなのかな?」・腰のカバンに
手を入れた
「カチ。」・フィルは、ほした肉を
取り出して、カバンを閉じた
フィル「ほした肉だけど、どうぞ。」・
笑顔で、バイスにススメた
「トコトコ…。」・バイスは、フィルに
近寄った
バイス「くんくん…。ガツガツ…!!
」・ほした肉に食らいついた
ぷー吉「・・・・・。」・ボーッと
している
フィル「そっちの子もどうぞ。」・
笑顔で、ぷー吉にもススメた
ぷー吉「ふあ、ちょうちょ(喜)!?
」・ちょうちょを見つけて走り去った
フィル「・・・・・。」・固まった
バイス「ゴクン。メシ、ありがとな。
オレ、バイス。うしろにいるのが、ぷ。
いねぇし(呆)。」・フィルを見たあと
振り向いた
バイス「どこ行ったぁ!?」・ぷー吉を
探しに、森の奥へ入っていった
フィル「はぁ…。」・姿勢を戻して、
頭をかかえた
語り手「その後、バイスとフィルは、
木に引っかかっていた、ぷー吉を見つけ
、村に戻った。」
『村の出入口で…』
フィル「さぁ、きみたちの家は、
どこかな?」・ぷー吉を
抱いたまま立ち止まった
バイス「ここ、ちがう。」・村の中を
直視している
フィル「えっ?」・バイスを見た
バイス「酒場がねぇ。」・フィルの顔を
見て言った
フィル「それなら宿屋の中だけど…。
」・バイスを見ながら、手前の
大きな建物を指した
バイス「やどや?」・大きな建物を見た
フィル「本当に、この村じゃないの?
」・再度、バイスに訊いた
バイス「だから、ちげぇ(怒)!!?
」・フィルに向かって声を荒らげた
フィル「うーん。このニシノ村以外に
集落は、ないはずだし…(考)。」
ぷー吉「・・・・・。」・フィルの
腕の中で、きょろきょろしている
フィル「あっ、もしかして!?」・
何かを思いついた
バイス「?」頭の上に、
疑問符(ハテナマーク)が現れた
フィル「景色が急に変わったって
ことはない?」・バイスを見て言った
バイス「んと、気づいたら空にいた。
」・フィルを見た
フィル「やっぱり。」・うなずいた
ぷー吉「ふあ〜…。」・大きな、
あくびをした
フィル「バイスくんたちは、別の
場所から飛ばされてきたんだよ。たぶん
、ワープ装置の近くに居て、それが、
誤作動を起こしたんじゃないかな。」
「ウトウト…。」・ぷー吉は、居眠りを
始めた
バイス「どうやって戻んだ?」
フィル「ここじゃなんだから、ぼくの、
泊まっている宿屋に、おいで。」・
宿屋に向かって歩き出した
バイス「ん。」・フィルの、うしろを
付いていった
「バタン。」・フィルたちは、宿屋に
入った
バイス「おっ、ビール。」・正面の扉の
絵を見て言った
フィル「宿屋は2階だよ。」・バイスに
言いながら、出入口の近くの階段を
上がった
宿屋の主人「兄さん。忘れものかい?
」・カウンターから身を
乗り出して、フィルに言った
フィル「うん。ちょっとね…。」・
宿屋の主人に答えながら、
カウンターの前を通りすぎた
「トコトコ…。」・バイスも通りすぎた
宿屋の主人「・・・・・。」
語り手「宿屋の主人は、犬たちを見て、
(あんなの、どこから連れてきた?)
とか思っている。」
「ガチャッ。」・フィルは、扉を開けて
部屋に入った
バイス「・・・・・。」・部屋の中を
見ながら、フィルに続いた
フィル「ぷー吉くんは、ここに居てね。
」・ぷー吉をベッドに降ろした
ぷー吉「くぅ、くぅ…。」・ベッドの
上で、気持ちよさそうに眠っている
バイス「おっ、ふっかふか(楽)。」
語り手「バイスは、ベッドに乗って
飛び跳ねた。」
フィル「さてと…。バイスくんは、
村の名前とか覚えてない?」・
リュックを机の上に置いた
「ボヨン、ボヨン。」
フィル「それが、わかれば、いったん、
この島を出て…。」・バイスの方を
向いた
バイス「ひゃっほう(楽)!!」・
ベッドの上で、激しく飛び跳ねている
フィル「バイスくん!!?
何やってるの!?」・慌てて、バイスを
止めようとした
「ガシャン!ゴツ!」・バイスは、
勢い余って、天井に頭を打ちつけた
フィル「ベッドの上では遊ばないの!
わかった!?」・バイスをベッドに
座らせて、おもいっきり叱った
バイス「ちっ。」・怒られた