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後編1
結局のところ俺には幸せがやってこないらしい。
まぁ…反社だしな。それでも梵天の奴らも反社だろうが。なんで俺ばっかり…。
春『おはようございます』
蘭『おは…』
俺は挨拶を返すことができなかった。竜胆みたいに“元気ない”とか言われたら俺苦しいし、竜胆と付き合ってんだし。
竜『おはよ!春千夜』
春『お、おはよ…///』
こいつら今更何意識してんだよ。
あぁ…無理。見てたら苦しい…。
俺はスマホに目を向けた。
あ、そういや春千夜の写真とか盗撮してたし竜胆の写真も山ほどあんだけど…。全部消そ。
…
でもやっぱ無理なんだけど…。いや、春千夜の写真だけでも消そう…。こいつはもうリア充なんだからさ…。
俺はもう春千夜のことは好きじゃない…そう思わなきゃ。
早く諦めつけないと‥。
蘭『…ポロ』
竜『兄貴…!?』
蘭『ん‥?』
春『泣いてる…?』
蘭『え?』
顔を触ると頬が濡れていた。俺泣いてんじゃん…(笑)だせぇ‥
蘭『あぁ…目にゴミ入っちった…(笑)』
下手な嘘だな…馬鹿だわ、俺。
辛いわ‥。あ、春千夜って薬やってたよな…。俺もやってみるか‥?忘れられそうだし。
今日買いに行こ。てかどんなんがいいん‥?春千夜に聞くかぁ…。
春千夜に聞いて俺は薬を購入した。
飲み始めた日から毎晩飲むようになった。
頭がふわふわしてその時だけは何もかも忘れられるからだ。
このことはみんなには黙っておこう。