恋をした
それも、メンバーに。まって普通どうしよ
あんなけメンバーには告白されても家族みたいに見てるから付き合いません!とか言っちゃってさあ、何してんの俺…ガチで
「じゃぱぱさん、最近上の空だよね」
「え、そう?」
のあさんと2人っきりでお茶をしながら話していると突然言われた。
確かに自分でもそうだと思うが呑み込んだ、気づかれたら終わりだからね。
「何があったの?」
「うーん、何かねえ…」
苦笑いしながらのあさんが淹れてくれた紅茶を啜る。蜂蜜の甘い味がとても美味しかった。
「あ、私分かっちゃったかも」
「恋しちゃったとか!」
「ゲホッ!?」
早い、気づくのがあまりにも早すぎるよのあさん!!
核心を突かれて器官に器官が入りむせる。
「もしかして図星?」
近くに置いてあったティッシュで口元を拭く、沈黙という事は固定でいいの?と聞かれたがなんせ返し言葉を思いつかない。
「誰なの?」
「誰って聞かれて簡単に言う人なんて居ないし…」
ハっとして口をつむぐ、のあさんがニヤニヤしながらやっぱ居るんだと言ってるばかりにこちらの様子を伺ってくる。
「へ〜、じゃぱぱさんがかあ」
「あのじゃぱぱさんがね〜?」
新しい鴨を見つけたと言わんばかりに俺をつついてくるのあさん、地味に痛いからやめて欲しい。
「のあさんの意地悪」
「ごめんごめん」
俺が不貞腐れた顔をすると頭を撫でられた、本当こういう時はちゃんと俺より年上なんだなって実感する。
「あ、2人ともここに居たんだ」
「ゆあんくん!」
「どうしたの?」
「いやー、暇だったからさ」
「2人こそ何してたの?」
「何してたってねぇじゃぱぱさん?」
寝癖が見えるあたりから今さっき起きてきたであろうゆあんくんの問に対して、のあさんがからかうように俺を見た。
「…のあさんとお茶してただけだよ」
「ふ〜ん、そうなんだ」
「うん」
「俺ゲームしてこよっかな、またね」
「はーい」
またね、とゆあんくんに手を振り返した。
「好きなんでしょ」
「何が?」
不思議に思って問い返す。
「ゆあんくんの事」
「じゃぱぱさん耳真っ赤、流石にバレるって」
「は、別に…」
そんな俺顔に出てたかな…
「分かりやすすぎだって!特に目!」
「め、目??」
あまりにものあさんの迫力が強すぎて圧倒される。
「見すぎ!ゆあんくんの事!!」
ド直球過ぎないかのあさん、もう少しオブラートに包んで欲しい。
「そんなことぉ…」
「ある!」
あるらしい、どうも俺はゆあんくんを見すぎてるらしい
「見てるこっちが恥ずかしいです」
聞いてるこっちも恥ずかしいよのあさん
「あんな目で見られて気づかないゆあんくんもゆあんくんですけどね」
「あんな目ってどんな目だよ」
「そりゃあもう愛おしそうに見つめる目」
「…嘘だ!」
「本当!」
恥ずかしくなって顔を少し逸らしたが耳が真っ赤になっているので俺が恥ずがってるのはのあさんにバレバレ。
「秘密、秘密だからねのあさん!」
「えー、どうしよっかな」
「秘密!!」
「分かった分かった」
笑いながら返事するのあさんが心配で仕方がない…
おためし
コメント
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わぁ~…(作品凄すぎて語彙力なくなった人← お試しでこれなの尊敬なんですけど!?