テラーノベル
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文章や口調等、拙い部分が多数見られると思いますが、ご了承ください🙇🏻♀️
じんだいチャンネルの〝💙さんのやりたいことに付き合ってあげるよスタンス💛さん〟の関係性が好きすぎて(滅)浮かんだお話です。
⚠️
主従パロ?王国パロ?です。
💙さん→とある王国の王子(次期王)。お坊っちゃん。💛がいるのが当たり前。
💛さん→代々塩﨑家に使える家系。幼い頃から💙の専属執事。
めちゃモブでてきます。名前はないです。
ありえないくらいの解釈違いを起こす可能性があります!
地雷の方は自重お願いいたします。
塩レモン『王子と執事』
💙side
コンコンコンッ
「坊っちゃま、朝でございます」
専属のメイドの声がドアの外から聞こえる。
「はーい、起きとるよ」と返事をすれば、失礼します、とそのメイドが入ってくる。
さすがに25歳のため、着替えは自分で済ませるが、メイドも譲れないモノがあるらしくヘアセットは未だにやってもらっている。
ドレッサーの前に座ると、鏡越しにメイドが今日の予定の確認を始めた。
「坊っちゃま、今日のご予定は…」
「仁人とお出かけやんな!」
そう!今日は仁人と街に繰り出すんよ!
もう昨日の夜からどこ行こーかなーとか、何食べよーかなーとか、考えすぎて寝れへんかったもん!
意気揚々と肩を揺らすと、メイドがはぁ、と小さい溜息をついて俺の体のポジションを直す。
「お出かけではありませんよ、坊っちゃま。〝巡幸〟です。しっかり民のことを見て、声を聞いてきてください」
「そんなかたっくるしい言い方いややわ、」
「はぁ、、坊っちゃまはもうすぐ王の座につかれるのですよ?そろそろその自覚を、」
「あーはいはい、わかっとる!髪ありがとな!」
メイドが再び溜息をつき、いつものお小言が始まりそうだったため、無理やりヘアセットを終わらせ、部屋を追い出す。
もぉーうるさいねんほんま。
そんなんわかっとるに決まってるやん。それに、ちゃんと俺なりに王になる準備してんねん。
そりゃ今日も民のために頑張らな、ってのは当たり前に思っている。
でも!今日は仁人とふたりっきりでなんやからテンションもあがるわ!
鼻歌まじりにヘアセットの微調整をする。
実を言うと、出会った頃、つまり物心ついた時から俺は仁人のことが好き。そういう意味で。
この家柄やから、もちろん許嫁っちゅうもんがおったけど、駄々こねて話自体を無しにしてもらった。ありがとうパパ!
二、三年前に仁人に想いを伝えたが、立場を理由に振られた。ってことは、俺のこと自体はええってことや。
やから、俺が王になったらどんな力を使ってでも絶対娶る。
跡継ぎ?そんなん弟に任せるわ!
鼻歌が本格化してきたところで再び扉をノックする音が。
はーいと返事した後に、さっきのメイドだったら、と思い、名前聞けば良かったと少し後悔するも、杞憂だったようだ。
「失礼します」
「仁人ーー!!」
入ってきたのは仁人で、たまらず抱きつく。
「わっ!ちょっと坊っちゃま、離れてください」
その仁人の言葉にムッとする。
「…ふたりのときは名前で呼べって言ったやん」
「あ、そうでした。申し訳ございません、太智様」
「ちゃう!太智!だーいーち!!」
「はいはい………、太智、これでよろしいですか」
「タメでええって」
「さすがにそれは」
「なんでや!ちっちゃい頃はタメ口やったやーん!」
「何年前の話ですかそれ…」
仁人が抱きつく俺を剥がし、乱れた襟元を直してくれた。
「んふふ、ありがとさん」
「ほら、行きますよ」
扉を開いてどうぞ?という顔をする仁人の(執事として最高の)気遣いを無視し、勢いよくその手を取り、ぎゅっと握る。
「ちょっ、おい太智!なんですかこの手!」
「ほないこか〜」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
💛side
送迎の車を降り、運転手にお礼を言う。
また手を繋がれそうだったが、何とか回避できた。
「なんで繋いでくれへんの、仁ちゃんのケチ」
「貴方はもっと自分の人気を自覚した方がよろしいかと。ほら、早くしないと日が暮れてしまいますよ」
「……はーい、」
まだ納得できていない様子だが、無視して歩き出す。
今日は国の中でも一番小さい西の方の町をグルっと一周するのだが、小さいと言っても町は町だ。ノロノロしていたら帰るのが遅くなってしまう。
「みてっ!!太智王子よ!巡幸にいらしたんだわ!!」
「きゃーー!!太智王子ー!」
歩き始めてすぐに町娘たちの騒ぐ声が聞こえる。
それだけではない。
「ママ!太智様だよ!」
「あらほんと!いつ見ても素敵ねぇ」
「ぼく今日は太智様みたいな髪に切ってもらうんだ!」
「いいじゃない、きっと似合うわよ」
「おーい!太智坊っちゃんがいらしたぞ!」
「おっ、ふた月ぶりか!」
「この前は俺のケバブをたいそう気に入ってらっしゃったからなぁ!」
「俺の焼き菓子も負けてねーぞ!」
「おじいさん、太智様がいらしてますよ、」
「ほぉー、ほんとうだ」
「相変わらず愛らしいですねぇ」
「あぁ、孫にしたいくらいじゃ」
……ご覧の通り。町の4分の1も歩いていないのにこれだ。
太智の国民人気は凄まじい。老若男女問わず太智をみかけると歓声が起きる。
それに一つ一つ「ありがとな!」や「なんか困ってることあらへん?」と明るく返しているのもさらに人気を助長させているのだろう。
まあ、俺は執事としてそんな太智の後ろをだまってついて行くだけだから正直楽。
護衛も兼ねてるとか言われるけど、コイツ襲うやつなんてこの国にいないだろ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「なぁなぁ仁人!この店でちょっと休憩せん?俺お腹空いたわ」
町を半分くらいまで回ったところで、太智がこじんまりとした喫茶店の前で立ち止まる。
時刻を見ると昼食時を少し過ぎている。
「そうですね、入りましょうか」
カランカラン、と心地いいドアベルと共にステンドガラスが綺麗な扉を開ける。
やはりここでも看板娘やお客にきゃーきゃー言われていたし、店主にも大歓迎されていた。
案内された席に向かい合わせに座ると、太智が愛しそうな目線を向けてきた。
「ここな、仁人が好きそうやなって思って昨日の夜目星つけとったんよ」
「え、俺ですか?」
「仁人コーヒー好きやん?ほんならこういうとこ好きかなって思って」
「わ、ほんとだ美味しそ…」
メニューに貼られた写真に釘付けになり、思わず敬語が外れる。
あ、と思ったのと同時に太智が俺の手をするり、と撫でてきた。
「っ、太智様、店内ですよ。おやめ下さい」
「あーあ、戻ってもうた笑」
「貴方がそういうことするからですよ…」
ごめんごめん、と笑う太智。
太智はそういう意味で俺の事が好きらしい。想いを伝えられた時は振ったが、悪い気はしない。
……だって、俺も幼い頃から太智のことが好きだから。
でも、主人と執事の立場でしかも男同士!結ばれてはいけないことは理解している。
太智にはバレないように机の下で手をぎゅっと握りしめる。
「お待たせいたしました!」
「おおーうまそう!」
注文した料理が届き、はっと力を緩める。
「仁人?どないしたん?」
「すみません、少し考え事を」
「…ほんならええけど、」
「食べましょう!冷めてしまいますよ」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ご飯を食べ終え、店主に挨拶をする。
ほんと美味かったなここのコーヒー…。いつか休みの日個人的にまた来よ。
店を出ると、入ってくる時にはなかった人だかりができていた。
若い女性ばかりで、みんなハートの装飾やシールが施された手紙のようなものや、塩﨑家を表すサファイアブルーのリボンが結ばれたギフトボックスのようなものを持っている。
あぁなるほど、と察し、太智からいつもより離れる。
案の定、女性たちが太智に頬を赤らめながらそれらを渡す。いわゆる太智ガチ恋勢だ。
「太智様っ、一目惚れです!どうか受け取ってください!」
「私も!ずっとお慕いしておりました、!」
「好きです、太智様、」
太智が許嫁を断ったという情報が国中に広まり、太智に求婚する者が後を絶たない。
「ありがとぉ、みんな。でもすまんな、俺心に決めた人がおんねん」
これもお決まり。
それでも、これだけは受け取ってください!とかなりの人が手紙やプレゼントを渡してくる。
可哀想に、太智今までもらった手紙読んだことも、プレゼントを開けたこともないぞ。
仁人の好きにしてええよーなんて言って俺に処理させてますよその人。
きっと一世一代の勇気を出してこの場に来ているであろう女性たちがいたたまれなくなる。
…ま、そんくらい俺に一途ってことだけど。
………って、何考えてんだ俺!
浮かんでしまった考えを手で払う。
すると、すぐ後ろから「あの…」という声がして振り向く。
「どうかなさいました?」
「あ、えっと、いきなりすみません、!これを…!」
小柄で控えめそうな女性から、シンプルな手紙を渡された。ひっくり返してみると、ハート型のシーリングスタンプで封がされている。
「あぁ、太智様にお渡しすればよろしいですか?」
そう言って女性に笑いかける。
多分太智の周りに人がいすぎて行きにくかったんだろう。
「ち、違いますっ、」
「…、え?」
「太智王子のお付きの方の仁人さん、ですよね…?」
「は、はぁ、そうですが」
「それは、その…仁人さんへの、」
「…えっ!?俺ですか?」
驚いて、少し大きな声を出してしまった。
それでも彼女は頬を赤らめながら、はい、と呟く。
俺に好意を寄せてくれるのは珍しいし、とても嬉しい。
けれど、
「ありがとうございます。ですが、お気持ちには答えられないかと。申し訳ございません」
正直に伝える。
彼女は少し悲しそうな顔をして俯いた後、顔を上げて微笑んだ。
「っいえ、いいんです。どうしても想いを伝えたかっただけなので」
「ふふ、その行動力素敵です。尊敬いたします。そんな貴女にはきっと素敵な人が現れますよ」
「ありがとう、ございます…」
「宜しければ、その手紙、読んでいただきたいです」
「えぇ、それはもちろん。読ませていただ…」
「あかんよ」
「えっ、…?」
いつの間にか太智が真横にいて、腰を引き寄せられ、持っていた手紙を奪われた。
to be continued…
読切の予定で書き始めたのですが、書きたいこと詰め込みすぎて思っていたよりも長くなってしまいましたので、一旦切ります!
多分二話で終わります!多分!!
最近塩レの供給(Y東のシンメ感、チャンネル、よしお、etc……)がすごすぎて肌艶が良くなってる気がしてます。
#塩レモン
天日干し
9
tsts
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はる☻
15,000
#ホラー
コメント
1件
第1話、拝読しました! もう、太智さんの仁人さんへの一直線な愛情がたまらなく可愛いですね。「仁人とお出かけやんな!」のテンションの高さに思わず頬が緩みました。一方で仁人さんも実は想い合っているのに立場を理由に抑えているのが切なくて…。最後の「あかんよ」で手紙を奪う独占欲、最高でした。続きが気になります!