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ここはスフィアと呼ばれる、太陽系第三惑星地球の衛星軌道上に存在する宇宙ステーションだ。ここには様々な宇宙船が集まっている。その中には異星人の船もある。
僕はこのステーション内にあるバーに入り、酒を飲んでいた。この酒を飲むというのも一種の仕事のようなものだ。
僕はカウンター席に座っていて、目の前にいる宇宙人と話をしていた。
「……それで?」
「うん」
男は僕より年上で三十代半ばくらいだったと思う。眼鏡をかけていて髪は短めで清潔感があった。彼はグラスに入った酒をちびりちびりと飲んでいた。
「どうしたらいいかなあと思ってさ。俺なんかじゃ無理だよ」
「どうして?」
「だってあの子すごくかわいいじゃん。きっとモテるよ」
「だから諦めるのか?」
「そりゃあそうだろ。相手は女子高生なんだぞ。しかもアイドル並みの美少女だぜ。こんなオッサン相手にしてくれるとは思えないよ」
「それはどうかな。案外イケるかもしんなし。あの子って、ちょっと天然入ってないか?」
「だからさぁ……お前ら俺の話を聞いてくれぇ~!」
今日は日曜日。朝からずっとバイト三昧だったのだが、昼過ぎになって突然店長に呼び出された。そして休憩室で店長と一緒になってコーヒーを飲みながら雑談をしていたところ、とんでもない話を振られたのだ。
なんでも昨日の夕方頃に、うちの高校の生徒が店に来て店内で買い物をしたらしい。それも結構大量に。おまけにお買い上げ金額は1万円以上とか。いくら高校生の小遣いとはいえ、かなり奮発したものだと思う