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ワンクッション
・キャラ崩壊あり
・二次創作
・BL
・女になった瞬間シリーズの第18話の場面です。
・次回は人間恐怖症を投稿します。
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8番の前に立つ
その瞬間、ピストルの玉が俺の体を貫通したことを実感する。
俺はその場に倒れてしまった。
pn「リアム看守ッッ!!!」
sth看守「リアム看守!!!」
2人に俺の名前を呼ばれる。
1人は俺の事を散々困らせたやつ。
だが、それも案外楽しくて、正直このまま過ごせたらなとも感じた。
もう1人は俺の好きな人。
だが、それは囚人だし…しかも、ただの囚人ではなく、死刑囚だ。
もうすぐ死ぬ、それもこの手で好きな人を…そのはずだった。
突如として始まったデスゲーム。
「裏切り者を当てろ」
ルールはここにいる6人の中に裏切り者がいる。
その6人の中から裏切り者を見つけ出し、報告
ただし、不正解の場合は問答無用で8番を
”〇す”
その一言で場が凍りついた。
六番の屁理屈で何とか免れようとしたが、そんな答えが通用する訳もなく不正解。
道化師が撃ったその玉が8番の方へと向かっていく。
俺はその状況を理解したと同時に体が動いた。
rm看守「ッ…はぁ、はぁ…」
俺はその場に倒れ込んでしまった。
情けない男だ。
こんな所、見られたくなかったなぁ…
自分のタヒぬところなんて、
…あぁ…視界がボヤけてあまり見えない。
タヒぬ時って、こうなんだな…
pn「リアム看守ッ!!」
pn「何やってるんですかッッ!?」
自分でも何やってるのかが分からない。
こいつは死刑囚。
どうせここでタヒんでもタヒななくても、短い命…なのに俺は庇ってしまった。
どうせだから”最期の言葉”を言おう。
せめて、この気持ちだけでも…
rm看守「…8番」
そう俺が呼ぶ、声があまり出なかった。
掠れた、小さな声
声が出しずらい
でも、伝えなければ…伝えないと…
pn「…喋らないで、今ほわペに…」
喋るな?
それな無理な話だな
もう俺はタヒぬ
せめて、これだけでも伝えたいんだ。
タヒぬ前にな
rm看守「いいんだ…俺はもう…」
rm看守「だから、今だけでも喋っておかないとな…」
pn「だ、大丈夫です…安心して…」
pn「だから!そんなこと言わないで…」
ごめんな、
泣かせたくはなかった。
だが、ポロポロと目という器から溢れ出す涙。
自分が零してしまったんだ。
せめて、自分で拭かないと
そう思っていても腕が動かない。
rm看守「8番」
そう俺が呼ぶ
俺は後に続けて言った。
せめてこの気持ちだけ伝えようと思って
rm看守「俺、お前の事なんて…どうでもよかったんだ」
rm看守「だが…徐々に意識してしまってな…」
rm看守「どうやら俺は…お前のことを…」
”好きになってしまったらしい”
あぁ、とうとう言ってしまった。
この関係だったからこそいえなかったことが、やっと…
だが、それは叶うことはないだろう。
そう感じると少し悲しいし、誇らしく感じる。
…何故だ?
なぜ誇らしく感じるのだ?
…いいか、
何も考えなくても…いいか
pn「え…?」
そう驚いている8番の顔をみる。
とても可愛い、菜の花色の髪と目がとても綺麗だった。
長髪の髪、六番が薬なんて作らなければ、この髪は触れなかった。
見れなかったかもしれない。
rm看守「お前が俺の事を好きなのは知ってる」
rm看守「だが…はぁ…」
クソッ、なんでだよ…
なんでもう少し喋らせてくれないんだよ…
お願いだ…神様
今だけでいいから、喋らせてくれ…
もう少し時間をくれ
あぁ、神頼みしたのいつぶりだったっけな…
母親が刺された時か?
初めて盗みがバレた時か?
いいや…そんなのはどうだっていい…
pn「あ、怪我悪化しますから!!」
pn「しゃべらn 」
rm看守「今じゃないとダメなんだ。」
8番の言葉を遮りいう
お願いだ。
今だけは邪魔しないでくれ
rm看守「だから、最期まで聞いてくれ…頼むよ…?」
pn「…そんな、最期って言わないで… 」
rm看守「…ごめんな」
俺は謝ることしか出来なかった。
どこからか足音が聞こえる。
タヒが迫る音だと理解し、もう少しなのか、と目を逸らしてしまった。
再び8番の方を向き、話を続けた。
rm看守「…俺はお前を愛していた…」
rm看守「俺はもう短い」
rm看守「刑務所の中で…死刑囚だったお前をだ」
俺は最後の力を振り絞り、8番の涙を拭いた。
せっかくの綺麗な顔だ。
お前には笑ってて欲しい、泣くな。
rm看守「だから伝える…お前だけでも…」
生き残ってくれよ…?
そう言い、俺は二度と覚めない眠りについた。
お前らの事は「地獄」で見守っとくよ。|