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キョウ目線_______
結局、この山を使ってしまった。
懐かしさと恐怖が気持ち悪いほど矛盾する。
どうしよう。
気づかれなければ良いのだけれど。
炭治郎目線に戻ります_____
「何かあるのかな」
さっきから辺りを見回してばかりいる。
伊之助もキョロキョロといろんなところを見回している。
本当に気になって仕方が無い。
「ん?」
伊之助はピタリと立ち止まって、自分の斜め右の木のほうを見ている。
「どうかしたのか伊之助?」
「なななな何何何!?なんかヤバいのいるの!?無理無理無理!助けて炭治郎ぉ!」
善逸は、何があったのかも分かっていないのに、もう助けを求めてくる。
「落ち着け善逸」
「無理だって無理!もう!うわっ!」
急に善逸が転ぶ。
どうやら、地面がそこだけ低くなっていたらしい。
尻もちをついた善逸が、チラリと後ろを見る。
「炭治郎!見て!灯篭があるよ!石段もある!」
善逸の後ろの方を見ようとした時、少し向こうから声がした。
「おい権八郎!」
「どうした!伊之助」
「ここにもなんかあるぜ!」
伊之助が居るところは、ちょうど俺と善逸が今居る場所から斜めに直線上。
「これは、祠?」
伊之助の方へ行くと、そこは、脇道に入ってすぐひらけていて、端に祠のようなものもあった。
隣には花が置かれている。
「それにしても、ここは眺めがいいね」
正面は、山の下の街が綺麗に見える、夕日の時間帯はきっと絶景だろう。
「そうだ伊之助!あっちにも道があったんだ。ちょっと来てくれるか?」
「子分の頼みだからな!ははっ!いいぜ!」
そうして、伊之助も連れて、善逸が転んだところに戻る。
「ちょっと歩いてみよう」
ちょうど木々に阻まれて、通りにくそうだったが、横から回れば、簡単に入れることが分かった。
そこは、長い石段になっていて、灯篭がいくつもズラリと並んでいる。
足元の石段も形が整っている。
しばらく降りると…
「あれ?」
「神社に戻ってる?」
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