テラーノベル
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ーレヴィsideー
家族でもない、友達でもない、彼氏でも親友でもない俺が今の愛楽を説得したところで何もならない。だから、今頼れるのはアイツらだけだ。
「急に呼び出してなに?」
「連絡先教えたっけ」
「奏舞、空舞、愛楽のことで相談がある」
愛楽、という言葉を出すと2人はすぐに反応した。さすが、幼なじみだ。
「愛楽はたぶん、いじめにあっている」
「「やっぱりそうなんだ」」
双子の声が揃う。
「やっぱりって?」
「クラスでも、タイプの違う女子とよく話してるの見るんだけど、そのとき愛楽すごくつらそうで」
「最近様子がおかしいなとは思ってた」
「お前らに、愛楽から助けを求めるよう誘導してほしい」
「え、なんで?いじめだってわかってるならいじめっ子と話すのが普通じゃん」
「愛楽の性格のせいかな」
奏舞はよくわからないと言うように首を傾げた。
「愛楽って人を頼れないんだよね。だからこれから先、同じようなことにあったらまたこのくり返しになる」
「そういうことか」
「俺から言っても意味がない。お前らだからこそ、愛楽は心をさらけ出せるはずだ。だから…頼む。愛楽を助けてくれ 」
こんなことを言うのは不本意だけど、愛楽を助けたいのは本意だから。
「「もちろん」」
ー愛楽sideー
月曜日、また地獄みたいな日々が始まる。もう学校に行かなければいいのだろうか。そうすれば、あの子たちの逆鱗に触れることもなく、私もこんな目に遭うこともなくなる。
「じゃ、愛楽。また帰りにね」
「うん」
「あーちゃん行こっか」
空舞と別れて教室に入る。
奏舞と空舞に関わるなと言われても、私はどうもできない。2人に関わらないでほしいなんて言ったら、何かあったと気づかれてしまう。
「愛楽ちゃん、ちょっとお話しようよ」
珍しく早く登校していた女子たちは、いつも通り不機嫌そうな顔をしていた。
「ふざけんなよ。なんで奏舞くんたちと登校してるの?」
「なんかぁ、自分の立場勘違いしちゃってなぁい?」
「……たな」
「え、なに?聞こえないんだけどー!」
「もっと大きな声出してみなよ〜」
髪を掴まれ、顔をあげられる。これは、また殴られるパターンだ。もう慣れた。もう、疲れた。
「あーちゃんになにしてるの?」
「その手、愛楽から離してもらえるかな」
聞き馴染みのある声。何度も何度も私の名前を呼んでくれた、頼りになる声。
「そ、奏舞くん…空舞くん!?」
「その手を離せって言ってんだけど、聞こえなかった?」
「あーちゃん、こっちおいで」
ダメだ。巻き込めない。もしもここで私が奏舞たちを頼れば、奏舞たちも悪く言われてしまう。でも、それでも私は…。
「たすけて…っ、奏舞、空舞っ!」
「「よく言えました」」
私の意識はそこで途絶えた。
コメント
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第28話、めっちゃ熱かった…! レヴィが自分の立場をわかった上で双子に託すところ、愛楽がやっと「助けて」って声に出せた瞬間、グッときたわ。双子の「よく言えました」の連携、最高すぎる。意識途絶える終わり方も「続きは!?」ってなるし、読んでて胸がぎゅっとなった。愛楽の成長、ちゃんと見届けたい🔥