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コメント
1件
え〜〜〜っ第3話めっちゃ面白かった!!😭💕 聖羅さんが門限ギリギリに帰ってきて、お兄様に問い詰められてるシーン、もう完全に恋する乙女じゃん!?「ゲシュタルト崩壊の観測資料」って必死の言い訳が天才すぎて笑ったわww しかもラストの慶太くんの能天気っぷりとのギャップがエグい…明日どんな修羅場が待ってるんだろう、続きが気になって仕方ない!!✨
背景:緑家の豪華なリビング・夜7時55分】俺が自分の名前を書く練習に必死こいていた、その日の夜。
聖羅の家では、ちょっとした事件が起きていたらしい。
緑家の門限は夜8時。
いつもなら夕方5時過ぎには帰宅し、部屋で難解な論文を読んでいるはずの聖羅さんが、玄関のドアを開けたのは7時58分だった。
ガチャ……。
緑 翔太(みどり しょうた)
「お帰り、聖羅。……8時2分前だな」
リビングのソファで腕を組み、冷ややかな視線を送る男――聖羅の兄、緑翔太(しょうた)だ。
有名難関大に通う超完璧スペック男で、妹を溺愛する筋金入りのシスコンである。
緑 聖羅
「……ただいま、お兄様。何か問題でも?」
聖羅さんは平静を装ってカバンを置こうとするが、翔太さんの鋭い眼光からは逃げられない。
緑 翔太
「問題大ありだ。お前が門限ギリギリに帰ってくるなんて、16年の人生で一度もない。一体どこで何をしてた?」
緑 聖羅
「っ……! べ、別にどこでもいいでしょう。図書室で……そう、少し研究に没頭していただけよ」
緑 翔太
「ふーん、研究ね。なら、なぜそんなに髪が乱れている? なぜ頬が赤い? そして――なぜカバンから『ひらがなドリル』が見えている?」
緑 聖羅
「なッ……!? これ、これは違うわ! 高度な言語学的アプローチによるゲシュタルト崩壊の観測資料であって――!」
いつもは電卓より早く計算し、感情一つ崩さない天才妹が、見たこともない勢いでしどろもどろになっている。
目を泳がせ、早口で意味不明な弁明を繰り返す聖羅さん。
翔太は静かに立ち上がり、聖羅さんの前に歩み寄った。
緑 翔太
「聖羅。お前、嘘をつく時に右上の空間を見る癖があるぞ」
緑 聖羅
「〜〜〜〜っ! クラスの男子の学習指導をしていただけよ! 彼の脳の構造が非常に興味深くて、少し観察時間が長引いただけで――」
緑 翔太
「『クラスの男子』」
翔太の声のトーンが、一瞬で氷点下に落ちた。
緑 聖羅
「あ……」
緑 翔太
(……間違いない。あの聖羅が、男のことで取り乱している。あの冷静沈着な妹が、ただの『クラスの男子』のために門限ギリギリまで時間を使い、挙動不審になっている……!)
翔太の頭の中で、静かに、だが激しい警報が鳴り響く。
緑 翔太
「……そうか。聖羅、その『観察対象』の男の名前を言いなさい」
緑 聖羅
「か、教える必要はないわ! 私のプライベートな研究よ!」
緑 翔太
「……ふん、まあいい。明日から俺も、お前の『研究』とやらに同行させてもらう」
緑 聖羅
「は!? なぜお兄様が!?」
緑 翔太
(聖羅に男ができた。しかも、妹をここまで惑わすような男だ。……一体どんなキザで腹黒い男なのか、この目で確かめて叩き潰してやる……!)
――もちろん、この時の俺はそんな重大な事態になっているとは露知らず。
加山 慶太
「ふぁ〜あ。聖羅さんに教えてもらった『加』の書き方、復習してから寝るか〜! えーっと……力が左で、口が右……っと!」
自分の部屋で能天気に鉛筆を握り締め、明日待ち受ける「過保護な兄の襲来」のことなんて、これっぽっちも予想していなかったのだった。