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あずき_29
えいと@1ヶ月間妹書いてます
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【届け。】
kunぺに
兄ちゃんの書き方勉強してきた
妹
1ヶ月間らしい
私が小説託されたから頑張ろうね()
⚠えいとの妹( 小学生)です
⚠kunキッズ歴1ヶ月です
ねえ、kunさん。
今日も空がきれいでしたよ。
あなたが好きそうな、少しだけ曇った青。
……なんて、言っても。
ちゃんと聞いてくれてますよね?
俺は、いつもと同じ帰り道を歩いていた。
イヤホンは片耳だけ。もう片方は、誰かの声を待つために空けている。
「kunさん、今日さ、ちょっとだけ褒められたんですよ」
返事はない。
けど、それでいいと思っていた。
だってkunさんは、そういう人だったから。 少し遅れて、短く笑って、
「よかったじゃん」って、言う人だったから。
スマホの画面を開く。
最後のメッセージは、ずっと変わらない。
『またな』
たったそれだけ。
既読もつかないまま、時間だけが過ぎている。
「忙しいんだろうな」
ぺにがきはそう言って、笑った。
誰もいない道で、一人で。
最初は、三日だった。
その次は、一週間。
気づけば、一ヶ月。
それでも、俺は疑わなかった。
だってkunは、いなくなる人じゃない。
急に消えるような人じゃない。
ちゃんと、言葉をくれる人だから。
「……ねえ、kunさん」
ぽつりと、声が落ちる。
「なんで、来ないんですか」
風が吹いた。
返事の代わりみたいに、少し冷たい風。
その日、俺は初めて、
kunの名前を検索した。
出てきたのは、見覚えのある顔と、
見たくなかった言葉。
“事故”
“死亡”
“〇月〇日”
「……え」
頭が、うまく動かなかった。
「……うそ、だって」
指が震える。
画面をスクロールするたびに、現実が増えていく。
知らない人のコメント。
知らない人の涙。
知らない場所で、知らない終わり。
「知らないよ……そんなの……」
俺は、スマホを落とした。
カラン、と軽い音がして、
それがやけに遠くに感じた。
「だって、だって……」
あの日の『またな』が、頭の中で何度も響く。
“またな”
また、って。
また会えるって、そういう意味じゃなかったの?
「嘘だよ……」
その場に崩れ落ちた。
「嘘って言ってよ……」
声はもう、誰にも届かない。
やっと、わかった。
もういない。
最初から、ずっと。
それでも、ぺにがきは立ち上がった。
涙でぐしゃぐしゃのまま、
空を見上げた。
あの日と同じ、少し曇った青。
「……kunさん」
届かないって、わかってる。
もう返事が来ないって、知ってる。
それでも。
それでも、言いたかった。
今さらでも。
遅すぎても。
ずっと言えなかった言葉を。
胸の奥に溜め込んでいた、たった一言を。
息を吸って。
震える声で、空に向かって叫んだ。
「好きです」
そこで、言葉が詰まる。
届かなくても、もう一度だけ。
「ーー大好きだったんです」
風が、少しだけ強く吹いた。
まるで、それを受け取ったみたいに。
でもきっと、それはただの風で。
それでも、俺は少しだけ笑った。
「……届いたかな」
返事は、やっぱりなかった。
それでもいいと思った。
だってこれは、
届かないとわかっていても、
それでも“届け”と願った、
俺の本音だから。