ブォン
ジーニスト「捕まってろ!!」
『っきゃぁ!?』
(なんすか)
急に急カーブをするジーニストさん。
『うわぁぁぁぁ初ドリフトぉぉぉ』
興奮する私。
(ジーニストさんかっけーー)
ジーニスト「…ちょっと黙っていろ」
車が急停止
『っきゃぁ!?』
ジーニスト「ちょっと待ってろ」
ジーニストさんは車の外へ。
見ると、ヴィラン?によってたくさんの商店街の食べ物を糸のようなものでつかんでいる。
ジーニストさんの繊維によって全て取り返された!!!
すごい!!!
ピシィ
人々は…パチパチパチと手を叩く。
も…
「なんだよ…ヒーローがいなくたって…あんなやつら…」
「おせぇんだよ…」
人々に交じるヒーロー批判をする人達がチラホラ…
悲しいな。
ある、家に着く。
表札には
【羽飼】と。
『啓悟くん、歩けるの…?大丈夫?』
(はい、もう打撲の方は大丈夫なので)
『そう…?なんかあったら言ってね』
(じゃあ…、肩借りていいですか?)
『うん!!いいよ…』
私の肩を組むと
組んだ手で私の胸を
フニッ
と触る。
『っきゃぁ///啓悟くん!』
私が言うと啓悟くんはマスク越しに目元が緩む。
げ…元気じゃん!!!
よかったぁぁぁ
ジーニスト「…ゴホンッ…ホークス。」
うわああああジーニストさんんん
すいませんんんん
(すいません、ジーニストさん)
携帯機能で謝る啓悟くんwww
ちょっとジーニストさんに睨まれたんだけど勘弁してwww
ここは啓悟くんの実家だそうだ。
啓悟くんはスタスタと歩く。
『お…お邪魔します』
緊張しながら入るも
家に入ると誰もいない。
ジーニスト「夜逃げか!?」
『誰もいないよ…啓悟くん…』
机には置き手紙が。
その手紙には____
(荼毘が人を使ったのか…情報が漏れたとはいえここまでたどり着くとは…
やっぱ漏れるとしたら母さんだよなぁ..)
啓悟くんの手紙を啓悟くんの隣に行って…
読む。
私は涙が溢れた。
啓悟くん…..。
私は啓悟くんの手を握る。
横にいたジーニストさんも
ジーニスト「それは辛いな…まるでスキニージーンズのように…」
だが
(いえ、鷹見の抹消は俺と母さんとの関係が切れることが条件だったんです。
それで、いいと思った。
救うじゃなくて、見限った。
人を救うって言ってたやつがですよ。
自分がしたことが返ってきた
自業自得ってやつです。
むしろスッキリっすわ
こんな事言える状況じゃないけど。(笑)
俺を雇った公安は実質機能停止。
もう、俺に指示を出す人はいない…)
そして、啓悟くんは私の方を向き…
(俺を縛るものがもう)
マスクを外し
「なくなった…!」
と、ガラガラな声で言い
私をギュッと抱きしめた。
良かったのか、悪かったのか私にはよく分からないけれど。
啓悟くんが今までずっと抱えてきたもの、
してきた事
全部もう…
『もう…啓悟くんは自由…?』
「はい…自由です」
『もう…、大丈夫なの…?』
「大丈夫です」
そう言って微笑む。
そして
「人は窮地に陥った時、さががでる。
俺も誰かの役に立ちたい、
俺は正しくありたい
荼毘の言っていた轟家の話が本当だとしても…
片付けないといけないことがたくさんあります
まずは俺の原点から…!
エンデヴァーさんが困ってる
そして…
美姫さん。」
私の手を握って、
その場に跪く。
そして真剣な目をして私を見つめる。
『ん?え……どうしたの?』
「美姫さん…」
『はい…』
なんだか畏まって恥ずかしくて…敬語になる。
「俺と…結婚してくれませんか?」
『え…?』
ええええええええええ!?!?!?
ジーニスト「私がいる前でプロポーズとはお前は本当にスキニージーンズのように…」
『ええええええええええええ!!!!』
ジーニストさんの例えが聞こえないくらい大きな声で私が驚く。
「ふふふ美姫さん、びっくりしすぎですよ
…では改めて
俺と結婚してくれませんか?」
もう一度、真剣な顔で言う。
そんなの決まってる…
それに…
『もちろん!!!!』
私がそう言うと
「やったぁ!」
と私を抱きしめる啓悟くん。
私は続ける。
『啓悟くん…実は言わないといけないことがあるの』
「ふふ…、なに?」
『啓悟くんとの子…妊娠したの!!!』
私が、そう言うと啓悟くんは
「えええええええええ!!!ゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…」
めっちゃ噎せてしまった。
ジーニスト「おおおお!!プロポーズに妊娠報告に…めでたいな!!!」
この後めっちゃ啓悟くんに
「美姫さん大好き…だいすき、大好き…」
と抱きしめられながら言われた。
もう何も縛るものは無い。
啓悟くんは毎日忙しくてあんな悲しそうな
辛そうな顔をせず、仕事が出来る。
帰って来れる。
「俺超幸せだぁ〜〜〜〜」
『ふふ、私も』
そう言って2人、笑い、
キスをした。
ジーニスト「…ゴホンッ」
あ。ジーニストさんごめんなさい♡
コメント
3件
あら、ジーニストさんにはねぇ…………w
さいこう!