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あの晩餐会以来、ライという娘は私に手紙を送り続けた
最初は無視をし続けていたが、時々返すようになった
ルイはそれを見て少し嫉妬しているらしいがそんなことはどうでも良い
五年経った頃にはある問題が重なった、中学に入学したばかりのライはいじめに遭い
精神病を患った
ルイは、会社でトラブルがあり家にもここ数ヶ月帰ってきていない、
ライの母親も子供がお腹にいる状態で気が気ではないらしい。
私は置いてけぼりになった、誰もここにいない
最初の頃に戻った気分だった、
時々私は人間だと思えてしまう
元は創造神なのに
地球。
あの星さえなければ…
いや、あの星がなければヘレンにも会えていなかっただろう
ただ大人しく…
夜空を見上げて…
また数ヶ月。たったある日ライが突然家にやってきた
ライ『久しぶり』
ヘレンにそっくりだった、
またあの頃に戻ったみたいで胸が高まった
『どうした』
ライ『お父様があなたを本家に移住させるらしいから一緒に来て』
『そうか…それよりお前は晩餐会の時と変わらず小さいな』
ライ『全然伸びてるし!170だよ⁉︎』
私にとっては小さかった。まだ子供
本家に移されて、ルイに呼び出された
ルイ『僕の奥さんがね、出産と同時に亡くなったらしい…』
そに話を聞いて一つ思った、
最低だとわかっていながら、それしか思わなかった
また新しい嫁を探すんだろうと思ったが、
息子ができたからいらないらしい
だが(面子的にも嫁はいた方がいい)
ということは言えるわけがないが。
そこからが地獄のようだった、
ルイの会社は売り上げが右肩上がりになりテンションがハイ状態になっていたんだろう
私も少しは嬉しかったのかもしれない。
その勢いで体の関係を持ってしまった。
だが、私はルイの子供と一緒にいたかった。
だからそのままこの関係でよかった、
また月日が流れた、
ライは18になり息子は5歳になっていた。ルイも新しい奥さんができて夫婦仲も悪くない
これでよかった、その奥さんが別の男と繋がっているという知らせを受けるまで
その別の男がライバル社の社長そして、私とヘレンの子孫だということ以外は
写真を見た時すぐわかった、紺色の瞳、白髪がまばらに色付いている
ルイは、あまりショックを受けているようではなかった
ただ嬉しそうだった。
なんでだろう、
ただ私を見て微笑んでいた
そうしてルイは『少しだけ待っていてね』
そう言って家を出たきり戻らなかった、
ただ、あいつは戻ってこないと本能的にわかった
残された2人の子はただ寂しそうだった
1人はヘレンと似ている娘
もう1人は後継者の息子
養えるだけの金はあった、
ライは父親がいなくなってから、会社の代理社長という形で就職した
そして私は、秘書という形でそばで支えた
ライはまだ18で社長という重荷を背負っていた
20になる頃にはクマが出来るほど疲れ切っていた
会社同士の会議は私だけ参加することが多くなった
今日も他の会社との会議だ。