テラーノベル
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ちぐさ 「……ぷりちゃん、涙落ち着いた?」
ちぐさが腰を落とし、ぷりっつの目線に合わせてそっと覗き込んだ。
そして、涙と血で少し湿ってしまった抱き枕のようなぬいぐるみを優しく見つめながら、静かに問いかけた。
ちぐさ 「ねぇ、ぷりちゃん。そのぬいぐるみ……一回、綺麗に洗わない? ピカピカにしてあげるよ」
ぷりっつ 「……ッ!?」
その言葉を聞いた瞬間、ぷりっつの肩がビクッと大きく跳ね上がった。
洗う――それは、このぬいぐるみから「みんなの手触り」や「自分がすがりついてきた証」を奪われてしまうこと。
そして何より、手元から一瞬でも離されてしまうことへの強い恐怖が、ぷりっつの胸を刺した。
取られたら、もう戻ってこないかもしれない。
今のぷりっつにとって、この血と涙で汚れたぬいぐるみだけが、現実と自分をつなぎ止めてくれる唯一の命綱だったのだ。
ぷりっつはそのまま息を止めて、固まってしまった。
瞳は恐怖と拒絶で激しく揺れている。
しばらくの静寂の後、ぷりっつは必死な顔で、小さく……けれど固く首を横に振った。
ぷりっつ 「……っ」
取らないで、渡したくない、離したくない――声にならない心の叫びが、ぬいぐるみを押し抱くその力強い腕から痛いほど伝わってきた。
あっきぃ 「……そっか。嫌だったね、ごめんごめん」
すかさずあっきぃがぷりっつの背中を撫で、安心させるように語りかける。
ちぐさ 「ごめんね、ぷりちゃん! 怖がらせるつもりじゃなかったんだよ。洗うの、やめようね。ずっと手元に置いてていいからね」
ちぐさも焦って手を振って謝り、優しく微笑んだ。
あっと 「おう、汚れてたって何だって、ぷりが持ってたいならそれが一番だ」
まぜ太 「そうそう! 俺らの分身なんだから、ぷりちゃんが好きなだけぎゅーってしててくれよな」
メンバーたちの理解に、ぷりっつは少しだけ肩の力を抜き、涙で湿ったぬいぐるみにそっと顔を埋めて、安堵の溜息を吐くのだった。
コメント
1件
ぷりっつがぬいぐるみを「洗う」提案に拒絶する場面、すごく胸が締め付けられました。あのぬいぐるみが彼女にとって「命綱」で、血や涙の染みすらも自分を現実に繋ぎ止める証だという描写が本当に切なくて…。でも、その後のあっきぃたちの「持ってたいならそれが一番」っていう受け止め方が優しくて、その対比にグッときました。みんなの理解がぷりっつの小さな安堵に繋がったシーン、心が温かくなりました。
ティール
2,603
りんりん/ペア画中!!
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