テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
にーがた
216
のなな
1,893
tumugi👼❤️🔥
112
3,708
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
nmmn・名前伏せ無し・捏造
kgmさんとfwさん
午前2時。日付が変わるのと同時に終わるはずだった役員会議は、大人の建前と利害関係の泥仕合によって二時間も延長された。
私はスマートフォンの画面を開く。数時間前に送っておいた『今から伺っても?』というメッセージに、短い返信が届いていた。
『いつでもどーぞー。VIPルーム空けときます』
「_はぁ、死ぬかと思いました」
「お疲れ様でーす社長。今日も日本の経済、ガリガリ回してきましたねぇ」
「これ、どうぞ。ガチガチの脳を溶かす特効薬っす」
手渡されたグラスを受け取り私は目を丸くした。琥珀色のウイスキーを想像していたが、そこに並んでいたのは、鮮やかな黄色い液体だった。
「これは…ウイスキーではありませんね?」
「それ、レモンサワーっす」
「社長、今日絶対頭使いすぎて糖分足りて無い顔してたんで小難しい酒よりこういうのが一番染みるかなって」
私は思わず吹き出した。
「ふふ、お見通しですか」
「確かに、今の私にはこの甘さが最高のご馳走です」
「でしょ?じゃ、今日もお疲れ様でしたー。かんぱーい」
カランと涼やかな音が響く。
「いやぁ、それにしてもさっきの会議は酷かったんですよ」
「新商品のターゲット層について一晩中揉めましてね。データがどうだ、市場がどうだと……」
「そんなことより、子供たちが箱を開けた瞬間に『うおおお!』って叫ぶような、あのワクワク感をどう作るかって話がしたいのに!」
不破さんはソファの背もたれに腕を回しながら、「へえー」「なるほどねぇ」と、気の抜けた相槌で聞いてい
る。
「不破さんはどうなんです?今日の営業は」
「俺?俺のところも今日、シャンパンタワーの順番でちょっと揉めてさ~。姫たちが『私が先よ!』って。いやあ、モテる男は辛いっすね」
「まあ、俺が『みんな俺の特別だから」って言ったら一発で解決したんすけど」
「ははは!さすがはナンバーワン、言うことが違いますね。その圧倒的な解決力、我が社の営業部にも分けていただきたいくらいです」
「いやいや、社長のところの営業にホストのノウハウ入れたら、おもちゃの売り方エグいことになりますって!」
気がつけば、私の肩の力は完全に抜けていた。何の意味もない、けれど心地いいテンポの会話が続く。
「・・・不思議ですね」
「あなたと話していると、自分が背負っている重荷が、ただのプラスチックのおもちゃみたいに軽く思えてくる」
「……本当に、いいビジネスパートナーを持ちました』
「それ、褒めてます?ま、俺らビジパですからね」
「社長が倒れたら俺の取り分も減っちゃうんで、これくらいのアフターケアは然っすよ」
「ふはは!相変わらず現金な人だ」
東の空が少し明るくなり始める頃
「そろそろ行かないとですね。」
「あ、今回はビジパ特権でツケにしとくんで。次、ROF-MAOの飯奢ってください」
「ふふ、分かりました。破格のディナーをご馳走しましょう」
「じゃ、社長。今日も行ってらっしゃい。」
「行ってきます、不破さん。」
まだテラーの仕様に慣れてない