コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
どうも、今回は第4話です!!
※冬彰 ※類司 ※年上受け ※年齢操作
ー4話ー
(冬弥目線)
…とうとう昨日、神代先輩に俺が東雲先生を想っていることを告白してしまった。 先輩は協力すると言ってくれたが、どうするつもりなんだろうか…?
「やあ青柳くん、おはよう!」
「先輩!?おはようございます…」
噂をすればというやつか…まあ折角だし聞いてみよう。
「ふむ…具体的な策、ね…。そこは青柳くんの希望に沿う形でやろうと思っていたけれど。どうする?惚れ薬でも作るかい?」
「惚れ薬!?」
この人の場合、冗談ではなさそうだ…。
「い、いえ…俺はそんな強引なやり方はしたくありません!きちんと両想いになってから付き合いたいんです」
「なるほどね、ふふ…青柳くんらしいや(傍から見れば十分両片想いだと思うのだけれど…これは言わない方がいいのかな?)」
「えっと、神代先輩…?」
「ああ、そうだね…。そこら辺も今日カフェで話し合おう。何か進展があるかもしれないしね」
「は、はい!わかりました」
その後、1限目。…東雲先生の授業だ。
「それじゃあ今日はボール投げをするぞ!」
やっぱりジャージ姿の先生はかっこいいな。式とかで見る、スーツ姿も大好きだが。
「…青柳!青柳!!」
「…は、はい!?」
先生の呼び掛けで我に返った。
「話聞いてたか? 今の状態を見るために、出席番号順に2回ずつ投げてもらうっつってんだ」
「す、すみません!ぼーっとしていて…」
「わかったら早くこっち来い。他の奴らは練習しとけ!!」
「「はい!」」
東雲先生に言われ、ボールを持って構え…投げる!!
…ぽとっ
「え… 」
全くもって飛ばなかった…。
「こりゃボールの持ち方の問題かもな。ちょっと失礼…」
東雲先生は俺にボールを持たせ、俺の手を触りながら握り方を矯正した。…少し変な感じがする///
「握り方はこんなもんだな…(コイツ…触る度に指がピクって反応する…。昨日のことも相まって意識しちまうじゃねえか…///)」
次はフォームだな、と東雲先生は言って、俺の後ろにピッタリと貼り付いた。
(せ、先生っ…!?///)
「フォームはな…こんな風に手を投げる方向に向けて…」
手は俺の両手にそれぞれ重ねるように握り、足はそれぞれ俺の左側にくっつけていて、完全に密着した状態だ。
「そんでここを…(くそッ…何意識してんだ俺は…!この体勢じゃ、青柳に…俺の心拍音が伝わっちまう…/// それにッ…)」
「ハァ…フゥ…///」
「っ…!?」
先生の吐息が、首筋と耳にッ…///! それにこの音…先生の鼓動の音か?
だめだ、こんな状況でも…興奮してしまう///
「(ああくそ…早く終わらせる!!///)…んで、こう投げる!わかったか!? 」
「え、…あ、はい!!」
そういうと先生は、俺から離れた。心無しか、先生の顔が火照って見える。それに…
「先生…、汗すごいですよ…?///」
「えっ…?///」
俺に言われて初めて気づいたようだった。
「こ、これはあれだ…!暑くてっ…!!」
「まだ5月の1限目なのに?」
「っ…!!///」
自然と足が先生の目の前まで向かう。
少し俺の方が身長が高いから、東雲先生は いつも俺と少しだけ上目遣いで話す。
火照って汗を流しながら俺を見つめる先生が、俺にはすごく可愛く見えた。
「…先生、俺…///」
先生に触れようしたその瞬間…、
「すみません東雲先生!!」
ビクッ!!
他生徒からの呼び掛けに、2人とも体をビクッとさせる。
「おう、どうした!?///」
「校舎のあそこにボールが引っかかっちゃって…」
「わかった、すぐ行く!」
すると先生は俺の肩に手を置き、
「悪いな…」
と呟いて他生徒の元に向かった。
「これって脈アリだと思いますか!?神代先輩!!」
放課後、カフェで俺は早速神代先輩に今日のことを報告した。
「まあナシってのは有り得ないだろうね。少なくとも東雲先生は君に教え子以上の感情を持っているとは思うよ」
「ですよね!ですよね!はぁ〜…良かった…!!」
脈ナシじゃないことが知れただけでもすごい収穫だ。
「…でも羨ましいな。好きな人の色気づいた姿を見れるなんて」
神代先輩がボソッと呟くように言った。
「ああ、そういえばそちらは手を出さない約束で付き合ったんですもんね」
「そうなんだよ…でも僕だって健全な男子高校生さ。今すぐにでも彼を抱きたい!抱き潰しt」
「先輩、アウトです」
「…ゴホン、まあとにかく、君たちはもう告白しても大丈夫な気がするけどね」
「そう、ですかね…ちなみに先輩はどうやって司先生を落としたんですか?」
俺が聞くと、先輩は不敵な笑みを浮かべた。
「何、簡単なことだよ」
〜数ヶ月前〜
(類目線)
あの日…バレンタインデーに、僕は司先生を屋上に誘い込んだ。
「それで神代。渡したいものとは何だ?」
「ああ、そんな大層なものではないのですが…」
僕はカバンからチョコを取り出し、先生に渡した。
「いつも貴方にはお世話になっているのでね。よろしかったら今食べて、感想を聞かせてもらえると嬉しいです」
「チョコか!美味そうだな!ありがとう!」
パクっ…
「うむ、結構甘めで美味いチョコではないか?だが神代…この中に入っている美味い甘めのソースは何から作ってるんだ?」
「ああ、それは…」
僕は司先生に近づき、耳元で囁いた。
「本音を出させる薬ですよ…」
「!? 」
「この際だから、お伝えしますね。…貴方が好きです。付き合ってください。」
「(…すまない。気持ちは嬉しいが、俺は教師だから…)俺も、お前のことが好きだった!
…!?!?」
司先生はとても驚いた顔で、自分の口を塞いだ。
「塞いでも無駄ですよ。勝手に喋らせます。…僕と付き合いたいですか?」
「(すまないが、俺の立場では…)勿論だ!」
司先生の顔が、どんどん赤くなっていく。…可愛い。
「僕のこと、いつから好きなんですか?」
「最初はただの変わった奴かと思っていたんだが…気になって目で追っているうちに、いつの間にか…///」
司先生は、もう抗うのは諦めたようだった。顔は赤いままだけど。
「僕とキスしたい?」
「したい…けど、俺がお前に手を出すのは、やっぱりまずい…」
「何言ってるんですか?貴方は手を出される側ですよ?」
「な、何!?///…いや、だとしても駄目だ。 …お前が卒業するまで手を出さないと約束してくれるなら、付き合いたい。」
「…それが本音ですか。いいですよ、その条件で。頑張って我慢します」
「わかった…これから、よろしく頼む///」
〜現在〜
「ーーっていう感じかな?」
「な、なるほど…」
「ただこれは、告白の日までに、両片思いであることが確定していることが条件だ。あとは、普通に告白したら先生側が断ることがほぼ確定している時だね」
「そうですね。…東雲先生はどうなんでしょう」
「ああいうタイプは押しに弱いと思うな。グイグイいったらワンチャンいけるかもね」
「じゃあ…今度デートに誘ってみるとか?」
「そうだね、それなら確定脈アリかも調べられるし」
「…わかりました、今度誘ってみます!」
ーENDー
はい、ここで終わりです!
次回、冬彰デート編!?→♡50
できるだけ類司の出番も多くなるように頑張ります…