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わたしはみや、高校2年生だ
わたしは好きな人がいる
けれども”あいつ”が邪魔をしてくる
わたしが先にいたのに
そうだ、 わたしがあいつの人生を滅茶苦茶にすれば良い。
どうしてなの?
“あの日”から私はおかしくなってしまった。
~放課後~
「じゃあね~バイバイ麗奈」
「また明日ね~美夜!」
タッタッタ
麗奈の廊下を走っていく音が聞こえる
どうやら急ぎで委員会の仕事を任されているらしい、
「はぁ~今日も学校疲れた~」
(麗奈も行った事ですし、そろそろ
帰りますか~)
廊下の窓から夕焼けが見えている
わたしは夕焼けにみとれていた
(綺麗だな…)
窓から校庭を眺める
(あ、西宮くん)
校庭でサッカーをしている、彼はサッカー部だ
(カッコいいな~)
(西宮くんといえば、クラスの人気者でイケメンでみんなに優しくて、本当に王子様みたい…)
わたしはそんな西宮くんが好きだ
(一生手なんか届かないと思うけど)
それでも諦めきれないのが恋なのだ
?「何ぼーっとしてるの?」
(!?)
「うわぁっ!ビックリしたぁー
急に後ろから話しかけないでよ~宵子」
宵子が悪戯っぽく笑う
「あははっ ゴメンゴメン!なんかぼーっとしてたから、驚かそうと思って~」
宵子はわたしの中学時代からの友達だ
「も~次やったら承知しないんだから~」
わたしが少し怒りながら宵子に言う、
そのあと一瞬だけ目眩がしたが、
いつもの事なのであまり気にしなかった。
( 私は学校にいるのか…)
早く帰らないとな、と考えながらも
とりあえず窓に目線を移した
「ところでみっちゃん」
(みっちゃんって、私の新しいあだ名なのかな?)
「ん~何?」
宵子が私の注目してる方向を見る
それから宵子が小さな声でわたしに耳打ちした
コソッ「ま~た西宮くんの事ばっかみてるの?
本当に西宮くんの事好きだねぇ~」
宵子はニヤニヤしながら私を見ている
どうやらこれが彼女の癖のようだ
「ばかっ、そんなんじゃないから」
少し噛んでしまいながらも必死に否定する
「またまた~そんなこと言って~素直になろうよ~」
私は、西宮くんの事が好きではない
というよりも、物心がついた時から
男性が嫌いなのだ
何故私が、男性を嫌いなのかはわからない
過去に何かしらの出来事があったのではないかと思う、頑張って思い出そうとしても、思い出せそうになった瞬間に激しい頭痛に襲われるので、結局思い出せないのだ。
私は男性が嫌いだからといって女性が恋愛対象というわけではない、なのでとっくの前に恋愛など諦めている
宵子に、男性が嫌いなんだという事を話しても良いが、宵子に話してしまうと次の日には隣町にまでその話しが広がってしまうので、そう簡単には話せないというわけだ。
「本当に違うから、あんまりしつこい
と怒るよっ」
彼女は優しくて面白いが、他人の恋愛話しになると面倒くさくなる、かなり口が軽い
「ごめんってば許して~」
宵子が両手を合わして謝る
「はぁ~、はいはい分かったわよ許す許す」
そう言った途端に宵子の顔がパァーっと明るくなってニコニコしながら言った
「ありがどぉぉ心の友よぉ」
「はいはい、そんな大袈裟な反応してないでそろそろ帰るわよ」
私たち2人はそのまま学校から出て、
帰り道が違うので、校門前で別れてから1人で帰った。
帰宅したがやはり家には誰もいない
(まぁ誰かいたらおかしいのだけれどな)
それもそのはず、なぜなら私を育ててくれる両親はいないので、叔母さんの住んでいるマンションから学校に通っているのだが、その叔母さんは仕事人間で、一年に2回程度しか家に帰ってこないのだ
ご飯や生活費などは叔母さんが仕送りしてくれるので何も心配する事は無く、自分としては1人のが楽なのでまあまあ充実している。
(でも、なんか最近自分以外の存在を感じるというか… なんだか気付かない内に、自分の意思とは反した行動をとってる時があるんだよな)
まるで、自分の中にもう1人誰か別の人がいるかのような。
(………ありえないな、自分の中にもう1人いるだなんて)
「ま、そんな変な事考えずにさっさとご飯食べちゃお」
そういって、私はご飯の用意をはじめた。