テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
血の匂いがする⋯
ここは何処?
「 チッ、女か。 」
『 貴方、相当人を食べてますね。』
「 だから何だ。俺は女を食う趣味はない。勿論お前のことなど気にもとめない。 」
「 違う鬼の所へ行⋯ 」
「 ふッ、ハハッ!突き技で俺とやり合う気か?お前が強くなるように、俺が相手をしてやらんこともない! 」
「 そんな技で勝てるかどうかの話は別だけどな。 」
『 突きでは勝てませんが⋯ 』
『 毒ならどうでしょうか。 』
「 ぐッ⋯!? 」
毒⋯?
「 かッ、はぁッ⋯。おい。 そこの女 ⋯ 」
『 何でしょうか。 』
「 今、“ 毒 ” と言ったか⋯ ? 」
『 そうですね、言いましたよ。それと何か関係でも? 』
「 ⋯否、無い。無い⋯? 」
「 ッ、 かッ、何故⋯毒を、ッ使うんだ? 」
『 私は⋯私は身体が小さくて、皆さんのように刀を持てません。 』
『 私は弱いですが、鬼を殺せる毒を作り、鬼狩りをしてきたんです。 』
「 弱い⋯ッ、? 」
「 毒の分解⋯は済んだぞ。残念だなあ? 」
「 折角作った毒が分解される気持ちはどうだ? 」
「 お前が弱い理由が一瞬で分かったぞ。弱いんだな、とにかく弱く、弱いから毒を使うんだな? 」
弱いやつが毒を⋯。
『 貴方も珍しいじゃないですか。拳で戦う鬼など。 』
『 そして上弦の参⋯ 』
「 嗚呼。其れは勿論。使うのは己の拳のみ 」
コメント
1件
短すぎたか🤔