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私は今とある屋上にいる。何も考えられなくて何も考えたくなくて。いっそ死のうかと思った。でも、あの曲に反することをしてしまう。大切な人からの言葉は自殺をしないでくだらないことで死なないでって言った。それを曲にした思い出の言葉。この曲で何人もの人が死のうと思うのを辞めてくれたとても大切な曲。本来この言葉(曲)は、私のでは無い。亡くなった私の親友の言葉。私の大好きな言葉。私のためにくれた言葉。とても大切な言葉。この言葉は、初めは苦手だった私の友達のもの。この言葉に出会うまでを教えよう。
私は転校が多かった。そのため、友達が少なかった。その少ない友達と遠く離れてもよく話した。ゲームやLINE、電話、たまに会ったり泊まったりしたもう転校しないことがわかったときは嬉しくなりその友達に言った。どんな人がいるかとても楽しみだ。転校初日はとてもぎこちない。私は、自己紹介がいつになっても慣れない。でも何とか言えた。私の周りには色んな人が色んな質問してくる。「どこから来たの?」「なんで転校してるの?」「何が好きか教えて!」正直鬱陶しい。何となく笑って誤魔化してを繰り返す。
転校して、3ヶ月がすぎた。色んな人の名前、性格がわかってきた。この学校は、これまでに行った学校の中でも特に人数が多い。その分名前、性格を知るのに時間がかかった。私は、平等に付き合うタイプだったので、苦手な人でもそれなりに対応していた。
私には女子に苦手な人は3人いる。1人目は、とても静かでよく教室のすみにいる子。2人目は、男好きな子。3人目は、元気すぎて暑苦しい人子。その中で1番苦手な人は1人目の子。話しかけても返事が頷くだけだった。正直話したくなかったが、移動教室の時よく本を読んでいて遅れていたため私が話しかけて一緒に移動する。それが日課になってきて、5ヶ月がたったある日。苦手だった子がいきなり休んだ。風邪なのかなと思い、友達に聞いた。すると病気だったそうだ。その途端、私の友達が「あの子苦手だったんだよね。」「話しかけても返事しないし何様だよ。」など不満を私に言った。私の心の声では『私に言うなよ』と思っていた。私はみんなにお見舞いを提案したが、行かないと口を揃えて言った。私はすぐにお見舞いに行った。初めはドアを叩いても返事がなかったので、覗き込んでその子がいるか確認して入るようにしていた。4日続けて見舞いに行ったある日珍しく声で返事をしてくれた。「どうぞ」というとても綺麗で透き通るような声だった。話すのが好きな私は色んな話をした学校の話、みんなからの嫌味、そしてみんなへの愚痴そんなことを話していた。その子は何も言わず微笑みながら頷くだけだった。その日が日課となってきたある日、その子が急に話し出した。「私より長く生きられる人がいる。 それは素晴らしいこといっぱい運動できて、いっぱい喋れる、オシャレもできる。私はそんな子が羨ましかった。 私の寿命はもう少ない。親が泣きながらそう言ってた。私は何となくわかっていた。この病気が悪化していること。でもあなたのような誰にでも平等で仲良くしてくれる子は初めて。だから。貴方だけは長く生きて。 貴方だけが私に話しかけてくれた。 みんなが無視する中喋らない私を無視しなかった。あなたは私にとってのとても大切な人。とても大切な友達。だから長く生きて。自殺なんかくだらないことしないでお願い。あなたの心はとても綺麗だから。」
その子は息が荒ていてもお構い無しに話してくれた。その事を聞いた時。なんで苦手だったんだろうと思った。もっと話しかければよかった。もっと、もっと。
今思えば後悔ばかりある。でも話しかけて良かったと思っている。私の中であなたは生きている。あの時の言葉は、私を救った。みんな聞いたことの無い声で。とても綺麗で透明感のある声で。喋ってくれた。ありがとう。心の底から言える。あの人の墓参りは必ず行っている。あの大切な声で、あの心に残る言葉をくれた。だから私は生きられた。死にたいと思う時は沢山あった。でもあの言葉で生きられた。だから曲にした。少しちがう形にしてみんなに、あなたに伝えたかったから。わたしは不器用だから上手く伝える方法が曲しか無かった。病室で沢山曲を聴いた。色んな曲。だから、もし生まれ変わってたら聞いてくれるかもって思って作った。それに生まれ変わっても幸せに暮らして欲しい。その思いが、今心にある。こんなこと考えたら。なんでここにいるのだろうと考えてしまった。あの子の幸せを願った曲を作ろう。そう思った。あの子、いや、希美に送る幸せを願った歌を。みんなに、泣いて貰えるような。とても心のこもった大切な曲を。希美が生まれ変わってたとしても音楽が好きでいて欲しい。希美のこと忘れないように沢山作るから。絶対有名になって希美の生まれ変わりに気づいて貰えるような曲つくるね。
「のぞみ〜?」
「な〜に?」
「またあの曲聴いてるの?」
「うん!だって私の大好きな曲なんだもん。 いつか絶対これに負けないくらい素敵な曲作るんだ〜!」
「はいはい。また始まった、、、。あっ!そうそう!のぞみ、急がないと部活遅れちゃうよ!!」
「あっ!そうだった!さすがアズサ!ナイスタイミング!全力ダッシュで行くよ〜?」
「はーい」