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よんがつ
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#夢小説
しらすのお部屋
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つばさ
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コメント
1件
うわあああ第17話読み終わったよおおお😭💕💕 永夢とパラドが心の中で通じ合うシーン、マジで胸熱すぎてやばかった…「お前にしか頼めない」からのパラドの「いいぜ」で涙腺崩壊したわ😭✨ 最後の生身のまま二人で繰り出した一撃、最高にかっこよかった…!そして飛彩・貴利矢・大我の三年生組が満身創痍で永夢を支える姿にもうグッときた…。 でも最後の呼吸止まる展開はマジで心臓止まるかと思ったよ…無事でいてくれ永夢…😢 次話も絶対読みます!!
そして。
永夢――いや、パラドがガシャットを掲げる。
「変身」
ガシャットが起動する。
まばゆい金色の光が弾けた。
光が永夢の体を包み込む。
粒子のようなエフェクトが、空中に広がる。
その中心で――
永夢の体が、静かに立っていた。
光が弾ける。
金色のエネルギーが爆発するように広がる。
次の瞬間。
その場に立っていたのは――
まばゆい黄金の戦士。
ーハイパームテキエグゼイド。
圧倒的な光。
圧倒的な存在感。
空気が震える。
レウコイドの目が細くなる。
「……ほう」
飛彩が息を呑む。
「小児科医……」
大我が小さく笑う。
「本気の切り札の登場か」
貴利矢は驚いた顔のまま呟いた。
「やっぱ……それか……」
黄金の戦士は、ゆっくりと顔を上げた。
その瞳の奥。
そこには。
確かに――
パラドと。
そして。
かすかに、永夢の意思も宿っていた。
パラドは小さく笑う。
「行くぞ、永夢」
黄金の戦士は、ゆっくりと拳を握る。
その瞬間。
パラドの表情が、わずかに歪んだ。
「……っ」
体の奥から、嫌な感覚が伝わってくる。
骨の軋み。
浅い呼吸。
脈の不自然な速さ。
分かる。
この体は――もう限界に近い。
「……おい、永夢」
小さく呟く。
「お前……もうボロボロじゃねぇか」
ほんの少し動かしただけで、体の奥が軋む。
ムテキのエネルギーで無理やり保たれているだけだ。
長くは持たない。
その時。
心の奥で、声がした。
――パラド……
弱い声。
けれど、はっきりした意思。
パラドの目が細くなる。
「……分かってる」
低く返す。
「だから言ってんだよ」
――このままやってくれ。
一瞬、パラドの動きが止まる。
――倒してくれ。
その言葉に、パラドの視線が揺れた。
――みんなのためだ。
――この世界のためだ。
苦しそうな声。
それでも、迷いはない。
そして。
静かに続いた。
――お前にしか頼めない。
――パラド。
その瞬間。
パラドは、ふっと笑った。
「……はは」
小さく肩を揺らす。
「ほんっと……」
前を見る。
レウコイドが、そこに立っている。
「無茶苦茶なやつだな、お前」
けれど。
その笑みは、どこか楽しそうだった。
パラドは拳を握る。
黄金のエネルギーが弾ける。
「いいぜ」
低く呟く。
「そこまで言うなら――」
足を踏み出す。
空気が震えた。
「このゲーム」
ムテキの金色の光が一気に膨れ上がる。
「俺がクリアしてやるよ」
金色の光が、戦場を切り裂く。
レウコイドの一撃。
ムテキの拳。
衝撃がぶつかり合い、空気が震える。
「はあっ!!」
パラドが踏み込む。
金色の拳がレウコイドの腹部を打ち抜いた。
ドンッ――
鈍い衝撃音。
レウコイドの体が大きく揺れる。
「……っ!」
その口から、かすかに息が漏れた。
胸の装甲に、ひびが走る。
黒い粒子がそこから漏れ出していた。
飛彩が目を細める。
「……効いている」
大我がニヤリと笑う。
「さすが無敵様だな」
だが。
レウコイドは後退しながらも笑った。
「素晴らしい力だ……宝生永夢」
胸のひびを手で押さえる。
そこから黒いエネルギーが漏れ続けていた。
「この私に傷をつけるとは……」
その目が、細くなる。
「だが、その体は――どこまで耐えられる?」
その瞬間。
ドクン。
永夢の体が大きく揺れた。
「……っ」
パラドの視界が揺れる。
呼吸が乱れる。
心臓が暴れる。
体の奥が、悲鳴を上げていた。
「くそ……」
ムテキの装甲の奥で、パラドが歯を食いしばる。
「永夢……お前……!」
その時。
心の奥から声がする。
――まだ……いける……
弱い。
けれど、確かな声。
パラドが息を吐く。
「……バカ」
その間にも。
レウコイドの体から、黒い粒子が静かにこぼれていた。
胸のひびは、確実に広がっている。
だが。
それでもレウコイドは笑った。
「その力……確かに脅威だ」
黒いエネルギーが膨れ上がる。
「だが、お前の体が先に壊れる」
黒い光が渦を巻く。
「これで終わりだ」
巨大なエネルギーが放たれる。
パラドが踏み込む。
「終わるかよ!!」
金色の拳がぶつかる。
衝撃。
光が弾ける。
その爆風の中。
レウコイドの体が、大きく後退した。
胸のひびがさらに広がる。
「ぐっ……!」
初めて。
レウコイドが苦しげに声を漏らした。
だが同時に――
パリン――
乾いた音が響いた。
ムテキの装甲が、ひび割れる。
飛彩の顔色が変わる。
「……まずい」
大我が低く呟く。
「限界か……!」
貴利矢が叫ぶ。
「永夢!!」
金色の光が崩れる。
そして――
変身が、解けた。
光の中から現れたのは。
生身の永夢の姿。
ふらり、と体が揺れる。
呼吸は荒い。
立っているのもやっとだ。
レウコイドが、足を引きずり一歩踏み出す。
荒い呼吸が漏れる。
それでも、口元には笑みが浮かんでいた。
「……まだ立っているか」
「だが――ここで終わりだ」
ゆっくりと手を伸ばす。
「お前の命を奪い……世界を滅ぼす」
永夢の体が、わずかに揺れる。
呼吸は浅く、足元も覚束ない。
それでも、顔を上げる。
「……絶対に」
一歩、踏み出す。
「させない」
その目は、まだ生きていた。
背後に――
もう一つの影が重なる。
赤と黒の輪郭。
パラドの残像。
永夢が小さく呟く。
「……行くぞ」
パラドが笑う。
「おう」
二人の拳が、同時に握られる。
「「はあああああっ!!」」
走る。
永夢とパラド。
二つの影が重なる。
そして――
一つの拳になる。
渾身の一撃。
拳がレウコイドの胸を貫いた。
衝撃が、世界を揺らす。
レウコイドの目が見開かれる。
「……ば……かな……」
体が崩れる。
光が溢れる。
消滅が始まる。
だが――
レウコイドは、最後に笑った。
「……終わったと思うな……」
砕けていく体。
その中で、声だけが響く。
かすれた声。
「お前も……道連れだ……」
次の瞬間。
レウコイドの体は完全に砕け散った。
静寂。
永夢の拳が、ゆっくり下がる。
そして。
力が抜けた。
体が崩れ落ちる。
「永夢!!」
最初に動いたのは、飛彩だった。
戦闘で裂けた白衣。
腕には血が滲んでいる。
呼吸も荒い。
本来なら、立っているだけでも辛いはずだった。
それでも。
迷いなく地面を蹴る。
永夢のもとへ走った。
その背を追うように。
「永夢っ!!」
貴利矢も駆け出す。
足元が大きくよろめいた。
戦闘のダメージで、膝がまともに力を支えられない。
それでも止まらない。
歯を食いしばりながら走る。
「……くそ……!」
そして。
「チッ……」
最後に動いたのは大我だった。
肩を押さえながら立ち上がる。
さっきの戦闘で受けた衝撃で、腕はほとんど上がらない。
それでも舌打ちして歩き出す。
「無茶しやがって……」
三人とも、満身創痍だった。
誰一人、まともに戦える状態ではない。
だからこそ。
最後は――
永夢が背負う形になった。
そして今。
その永夢が、倒れた。
飛彩がすべり込むようにして体を受け止める。
「永夢!」
体重が完全に預けられる。
呼吸は荒い。
脈も弱い。
体温は異様に低かった。
飛彩の表情が一瞬で変わる。
「まずい……」
貴利矢がすぐ隣に膝をつく。
「永夢……おい、永夢!」
肩を支える。
手が震えていた。
反応はない。
瞼は閉じたまま。
呼吸は浅く、今にも途切れそうだった。
大我もすぐ横にしゃがみ込む。
「どうだ」
飛彩はすぐに首元に指を当てた。
「脈が不安定だ」
大我の眉が深く寄る。
貴利矢が必死に声をかける。
「永夢……起きろよ……」
それでも。
返事はない。
ほんの一瞬。
三人の間に、不安が走る。
だが飛彩はすぐに言った。
「……まだ脈はある」
短く、強く。
「生きている」
その言葉に、貴利矢が小さく息を吐く。
飛彩が即座に言う。
「運ぶぞ」
大我が短く頷く。
貴利矢が永夢の体を抱え上げようとする。
「……っ」
思わず顔が歪んだ。
腕に力が入りきらない。
さっきの戦闘で受けた衝撃が、まだ体の奥に残っている。
それでも。
歯を食いしばった。
「えむ……ちょっと我慢な」
永夢の腕を肩に回す。
飛彩もすぐ反対側に回った。
「頭を支える」
静かに言いながら、永夢の首を支える。
呼吸は相変わらず浅い。
体温も低いままだ。
飛彩の表情が険しくなる。
大我が前に立った。
颯爽と道を開ける。
ふらつきながらも、先に歩き出す。
ドアを押し開ける。
「急げ」
三人はゆっくりと歩き出した。
貴利矢が永夢を支える。
その体は、信じられないほど軽かった。
「……えむ」
小さく呟く。
さっきまで戦っていたはずなのに。
今はまるで、力が抜けた人形のようだった。
廊下に足音が響く。
飛彩が永夢の顔を確認する。
「呼吸数低下」
すぐに言う。
「急げ」
貴利矢が頷く。
「分かってる」
声は落ち着いている。
でも、支えている腕は震えていた。
大我が振り返る。
「持つか」
貴利矢が苦笑する。
「当たり前だ」
「持たせるよ、自分に任せとけ」
永夢の顔を見る。
その時。
ふっと――
永夢の呼吸が止まった。
「……っ」
一瞬で、貴利矢の表情が変わる。
「おい、エム……!」
足を止めかける。
肩を支える手に、力が入る。
「しっかりしろ……!」
飛彩がすぐに脈を確認する。
緊張が走る。
だが次の瞬間。
ピクッ、と。
永夢の胸が、わずかに上下した。
「……戻ったか」
飛彩が低く告げる。
貴利矢は一瞬だけ目を見開き――
大きく息を吐いた。
「……よかった……」
小さく、漏れる本音。
そして、少しだけ笑う。
「……ほらな」
「エムはしぶといんだよ」
三人はそのまま、足を止めずに進んだ。
永夢を支えながら。
ただ、必死に。