「痛いっやめて…ください、やだっ死ぬ」
目の前には傷つき、やせ細った少年が大柄な男に囲まれ殴られている。俺はその光景を見ることしか出来なかった。
「お前ら、やめろ!!」
俺の後ろから怒号が聞こえた。その声を聞いた瞬間、大柄な男達がピタリと殴る手を止めた。男達が「ぼ、ボス!?」と驚き、顔を青ざめる。後ろを振り返ると白髪の男が立っていた。
そう、その男が後のMOZUのボス。ヴァンダーマーである。
「大丈夫か?」
僕らに手を差し伸べこう言った。
「強くなりたいか?助けられる勇気が欲しいか?」
昔の記憶…堕夜と一緒に過ごした日
「…トス!!キミトス!!大丈夫か?」
いつの間にか寝落ちしていた。
「ボス?…え」
隣を見るとすやすや寝ている堕夜が居た。堕夜はまだ寝ている。俺が起こそうとすると指を立てて「シー」と言ってきた。
「幸せそうだな」
ボスはそう言い寝顔を見つめる。
俺はニコニコしながら「そうですね」と笑って見せた。
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