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[思考物語 番外編]
さっきテレビの某番組で、故 瀬戸内寂聴さんの特集をやっていた。
司会は 池上彰さんと女優の寺島しのぶさんで有る。
現在個人的に尼僧の話を書いているが、私は瀬戸内寂聴さんよりも得度前の名前の瀬戸内晴美さん時代の作品のほうが好きだった。何故か先生は得度後のほうが宗教的な方に話しを持っていっていない。 時代小説が先生の秀逸では無いかと思っている。祇園女御や、テレビドラマ化した幻花で有る。時代考証が良く判る事と、日本の生臭坊主が平然と描かれていて面白い。テレビのファンが言うほど、先生の本を読んで私は明るく感じた事が無い。実際はテレビに映っている先生の姿が本物で大変明るい方に感じたが。
「寂庵」と言うのが先生のお寺のお住まいで有るが、女性だけで大変明るいものを感じる。宗教と言うと、堅苦しいイメージが有るか、狂信的なボッタクリ商法のものを感じる人は多いと思う。しかし共存共栄という意味で宗教の中では有る秩序が保たれるのでは無いかと思う。
現在私が書いている内容は冒涜的かも知れない。しかし色んな人生観の人々の受け入れ先という意味で書いている。特に狂信的な人もいないし、恋愛も自由で有る。共同生活において、最低のプライバシーは大切で有り、それを書きたかった。
番組の感想として、先生の執筆後、編集の女性が読んで、いわゆる段取りを決めるシーンがあった。それはしないほうが良いのでは無いかと思う。編集者はファンの為に、売れる様にとの配慮からそうした仕事の人が作家に対して付いている。しかし、先生ほどファンが多い場合、もはや売り上げを考慮する必要は無く、編集者が直し、作家が又書き直しをした場合、伝達性が違う方向へ行ってしまう様な気がした。番組中「いのち」というタイトルで原稿用紙に書き始められていたので、恐らくその原稿だろう。「読者は先生のご病気の事を知りたがっている。先にそれを書いた方が良い」という様な意見だった。それは編集者女性の総体的な意見で有り、早く言えば読者は先生が生きていればそれで良いのである。先生の病気と同じ病気の人が ファンとは限らない。
瀬戸内晴美さん時代の40代を、先生は作家の某氏と不倫関係にあった。私が好きな先生の作品は、恐らく彼との恋愛以前の恋愛者がいた頃では無いかと思う。某氏は端から見れば、言わゆる「アカ」で有り、大変失礼で有るが、新聞記者崩れの様な直ぐにトップ記事を求める様な印象が有る。彼の最後を奥さまと一緒にお世話をされたそうだが、私から言わせれば、奥さまも先生も、お嬢様なのである。擦れっ枯らしは、彼の様なタイプには接触しない。そして紙一重の、ジェットセットとか007時代の女も近づか無い。彼のほうもお断りだろう。悪く言うと、ヒモは女性から弱い人と思わせ接触するが、彼の言動は大変強い。この人についていきたいと思わせる新種のヒモが某氏だ。名前を忘れてしまったが、特殊部隊とかの記事を書いており、北朝鮮の喜び組研究家の新聞記者をもっと過激にした感じだ。
瀬戸内寂聴先生は、彼にのめり込ま無ければ出家はしなかった。恋愛小説は彼と出会った後からの作品のほうが落ちると思える。早く言うと、くだらない男に振り回される男女を書き始めたからである。面白さが現実的な分、先生には似合わない感じがした。
言いたい放題ですが、故人だから書かせて頂きました。「夏の終わり」「花芯」は比較的初期の作品だと思いますが、当時としては女流作家で性描写が過激ということで話題になった様です。しかしそれが彼女なのであり、規制を加えたらつまらないものになってしまうと思います。