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夢を見ていた。
僕に感情が芽生えて、いつでも最善で最高な選択が取れて、人と喜びを分かち合える。
そんな夢。
だが、いくら現実的であろうと夢は夢だ。夜が明け、光刺す頃に、僕はまた、現実へと戻されて行った。
イ「なんて、この場所には、夜も朝も無いんだけどね。」
そうして、目が覚める。
何も感じない。
感情が無い。
このままではいけないため、僕は瓶を取り出し、一思いにその中身を飲み込む。
そうして、初めて、生きるという事実が理解できる。感情が生まれる。
辺りを見渡す。いつも通りの場所だ。
その場所は世界の中間、僕が世界を創り、守るためにある場所だ。
僕はただのガーディアン(守護者)ここを守るために生まれた存在。
正確には、全ての『AU』を守る存在だ。
────────────────────
サ「ふあぁ…」
そうして、目が覚める。
ここはスノーフル。雪に覆われてる地下の町だ。
ん?なぜ地下なのに雪で覆われてるのかって?
まぁ、細かいことは気にするな。
そんな独り言を心の声で話しながら、ベットから出る。
いつ見ても、摩訶不思議な部屋だが、このくらいの方がちょうど良いぜ。
そうして、1回に降りてくると、
パ「兄弟!こんな時間まで寝てるなんて!ペットの石の世話はどうしたの!」
おっといけない。
サ「すまんな兄弟。【ボーン】としてて、記憶が【ストーン】と抜け落ちてたぜ。」
パ「SAAAAAAANS!!!!」
────────────────────
そんなこんなで、俺は人間用トラップの点検をさせられることになった。
そうして、森の中を歩いていく。いつも通り、平和な場所だ。
サ「………」
なんだ?この違和感は?
まるで『今まで居た奴が消えた』ような違和感…
何か、何かが足りない。
1ピース足りないパズルのように、物語が始ま らない。
この違和感は…
???「やっぱり君は、勘が鋭いね。」
サ「!?」
急な心を読まれたような声に驚く。
振り向くとそこには、自分にそっくりな存在があった。
誰だこいつは?敵意は無いようだが…
そんなふうに訝しんでいると…
イ「自己紹介が遅れたね。僕は『インク』一言で言うと、助けて欲しいんだ。」
なんなんだ、こいつは?
それから、オイラは『インク』名乗るオイラそっくりな奴に、事の顛末を説明された。
サ「なるほど、つまり、本当はここに落ちてくるはずの『人間』って存在が、何かのバグにより消えてしまった。」
イ「うんうん」
サ「だから、この世界に居るオイラにバグの修正を手伝って欲しいと?」
イ「そういうことさ!」
大体の内容ほ理解出来た。それなら…
サ「断る」
イ「なんで!?」
サ「別にそんなやつが居なくても、オイラにとってデメリットは無い。触らぬ神に祟りなしってやつさ。このままの方が平和だ。」
イ「確かにそうだけど…」
イ「そうだ!ならこういうのはどうだろう?」
そう言うと、そいつはひとつの提案をしてきた。
イ「手伝ってくれるなら君の中で1番良いエンディングを迎える事を約束しよう!」
サ「1番良いエンディング?」
どういう事か訝しんでいると、そいつは説明を始める。
イ「人間が戻ってきて、その人間が君達を殺しに行ったなら、その力に抗える力を与えよう!それでどうだい?」
人間に抗える力だと?
イ「そう!つまりハッピーエンドを迎える事が確定なのさ!それならどうだい?」
考える。これは自分にとって得なのか?
そもそもこいつが言う人間ってのは、本当に敵わない強敵なのか?
ハッピーエンドとは、それほどまでに良いものなのか?
サ「……っ!?」
思考をめぐらせた時、いきなり頭痛が襲い掛かる。
『しつもんをかえよう』
『どうせイミない』
『オレはとっくにあきらめた』
サ「ぐっ…!?なんだこれ!?」
イ「大丈夫かい?」
インクが顔を覗き込む。
今の記憶は…
サ「協力する…」
イ「え…?」
サ「協力してやる、その代わり、しっかり約束を守れよ。」
イ「本当かい!助かるよ!」
そうして、オイラはインクに手を貸すことになった。
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それから、オイラはインクと共に移動をした。
サ「ここは?」
イ「ここは、『インクテール』ただの何も無い世界さ。」
サ「何も無い世界そんなとこに行って何をするんだ?」
イ「味方との合流さ。君以外にも何人かに協力をしてもらってるんだ。」
サ「なるほど。」
そうして、移動すること、数分。
オイラ達は、ある1人の『サンズ』と会った。
???「おかえり、インク、それとサンズ君。今回は協力してくれてありがとう。」
サ「お前さんはなんのオイラなんだ?」
ド「おっと!自己紹介が遅れたね。僕は『ドリーム』インクの協力者さ。」
サ「なるほど、そんじゃ味方か、よろしくな。」
ド「あぁ、よろしく!」
そうして、簡単な自己紹介を終えると、
イ「よーし、自己紹介は終わったね。本当はまだ二人いるんだけど…まぁ、いいか!作戦会議をするよ!」
そう、インクが割り込んできて、おそらく人間を取り戻すための作戦会議をすることになった。