男だし！

後ろから渡辺を抱きしめて、うなじに軽くキス。渡辺も本心は、何年経っても抱きしめてほしいし、キスしてほしい。

ただ、言えないだけで、目黒には分かっている。

新年早々、こんなことでいいのだろうかと、渡辺は思う。

だけど、厄介者たちがいなくなって、平和になって、愛してもらうのは、嬉しいし、自分も目黒を愛したいと思う。

渡辺ー俺がしてやる。

目黒ーどうした？

渡辺ー俺だって男だし！

目黒ーふふふ、お願いします。

渡辺ー何で笑うんだよ？

目黒ーいや、嬉しくて。

渡辺ー何で？

目黒ー女の人に綺麗って言われたり、男たちに襲われそうになっても、渡辺翔太は男だなぁと。

渡辺ーそれが嬉しいの？

目黒ー俺の愛した男だけある。

渡辺ーばか。

目黒の服を脱がしてあちこちにキスをする。

目黒は、渡辺の腰を触ってる。

睨まれるがお構いなしに触る。とうとう、怒り出した。

渡辺ー触るな！集中できない！

目黒ーこんなことくらいで？

渡辺ーだって！

目黒ー敏感な身体をしてるから。

渡辺ー誰がした？

目黒ー俺？

渡辺ー敏感になったのも、後ろしか感じないのも・・。

目黒ー翔太くん、口も手も止まってる。口は別のことに使って？

渡辺ーばかば〜か。

また1からやり直し。

目黒の腹筋が動くのが嬉しい。

荒い息がするのも、嬉しい。

喉の奥に熱い飛沫を浴びる。

目黒が形勢逆転と、覆い被さる。

渡辺は急に恥ずかしくなり、うつ伏せになる。

目黒にとっては好都合。

双丘を割り、蕾を舐める。甘い声としなる背中。

「男だし！」って言ってたわりに、その辺の女性より色っぽいし、艶めかしい。

渡辺ーはぁ・・はぁ・・っ・・やぁ・・んっ・・。

目黒ーいい声、ゾクゾクする。

渡辺ーばか・・んっ・・はぁ・・。

目黒ー男にしかない、これ、好きでしょ？

渡辺ーあぁ・・いい・・ついて・・もっと・・。

腰をゆらりと回しながら唇を舐める。目黒は激しいキスをする。

渡辺ーんっ・・はぁはぁ・・ついて・・たまんない・・。

目黒ーこっちこそ、堪んない。

渡辺ーだめ・・もう・・もたな・・い・・イ・・ク・・はぁはぁ・・。

倒れ伏す渡辺の肩にキスして、後ろから抱きしめる。

荒い息の2人。それが嬉しい。

渡辺ー俺、いい？

目黒ーこっちこそいい？

渡辺ーいいに決まってる。

目黒ー一緒だね。いいに決まってる。

抱きしめ合って眠る。

渡辺はふと、目が覚めた。

目黒の寝顔に語りかける。

渡辺ー俺はお前を幸せにしてるか？俺は、凄く幸せだけど。

完