カンヒュ　短編

🇮🇹「あのさ……最近、寝れないんだけど…」

🇪🇸「…は、」

ある休日

俺が可愛がっているイタリアから珍しくカフェに呼び出された

最近兄(?)離れを始めたイタリアから、ついに関わるなと言われるのでは、と内心ヒヤヒヤしていた

だからこそ少しの安心と、半分以上は…何言ってるのか理解できないという気持ち

🇪🇸「…イタリア、どうした…？よく聞こえなかったんだけど…」

🇮🇹「聞き間違いじゃないって…最近さ、よく寝れないの」

🇪🇸「うん？…よし、わかった…それは良いとして、なんで俺が呼び出されるんだ？」

🇮🇹「だってなんでも相談しろって言ってたじゃん…」

言った…

確かに言ったけれど…全く話の意図がつかめない

だってイタリアは対俺のときはツン9割デレ1割(それ以下かもしれない)のツンデレだからだ

🇪🇸「わかった…相談に乗るよ…」

意図がわからないままとりあえず相談に乗ってみる

🇮🇹「実は、多分原因がわかってるんだけど…」

🇪🇸「だったら話は早いじゃないか」

🇮🇹「…昔スペインが僕の誕生日に狼のぬいぐるみをくれたじゃないか…」

🇪🇸「あーあげた、レムスでしょ？」

🇮🇹「そう…で、もう1匹、後からくれたじゃない？その子がいなくなっちゃったんだ…」

🇪🇸「ロムルスが…⁈!なんて事だ！！」

🇮🇹「え、うんそう……一緒に寝てたのに…兄弟が離れ離れになって…悲しくて…」

🇪🇸「それで寝れなかったのか⁈美人なお姉さんでも想像しとけば良いじゃん…」

🇮🇹「嫌だ！あの兄弟は2人揃って初めてひとつなんだ！！」

イタリアもあの時の可愛いままの所があったなんて…

はあ…こりゃお兄ちゃんが助けてあげないと…

一緒に探してやるか

ーイタリア宅ー

🇮🇹「僕は寝室探すから」

🇪🇸「じゃあリビング探してるから」

🇪🇸「イタリアー！クローゼットあけるからなー！」

🇮🇹「もう…好きに探してって言ってるでしょ」

🇪🇸「えー…だって変なもん見つけたらやだもん」

🇮🇹「そんなものないから！！！！」

ふーん

ここの引き出しには、っと

写真か…ここにはなさげ…

お、んふふ…

でもイタリアが俺との写真を捨ててないなんて…まだまだ可愛いところあるなあ…

奥にもまだ写真が…

ーあっ

これ…お爺ちゃんとお父さんの…写真…

そっか…ロムルスとレムスって

…思い出させて申し訳ないことしたな…

ん…？って！！

ここに居るじゃん！！！ロムルス！！

🇪🇸「イタリアあ！！！ロムルスあったぞー！！」

………

🇪🇸「…イタリアー？」ﾋｮｺ

🇮🇹「すー…すー…」

え、寝て、る？

寝室探すって言って…シエスタか…

布団もかけないで…

はあ…ロムルス見つかったぞー

今度は一緒に寝てやれよ

結局は俺に甘えたかっただけなんじゃないのかー？このこの

イタリアのほっぺをぷにぷにと刺してみる

しょうがないなー！

特別に俺も一緒に寝てあーげよ

おやすみ、よく寝てよね

イタリア