コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
何をしているのだろうか。
私は心の中でそう呟いた。
先程、学校で二学期の終業式が終わり家に帰ってきた。
なにか物足りない。私の特別が無い。
ただそれだけの悩みだ。周りには特別を持ってる人が沢山いる。
彼女、音楽、スポーツ、芸術、勉強、友達
どれも素敵なものばかりだ。
私には何がある?自分に問いかけても特に返答は無い。
昔からそうだった。
ある程度のことは全部できた。唯一欠点と言えば字が汚いことぐらいだろうか?
いや、もうひとつあった。「長続きしないこと」だ。
勉強はできた。普通に勉強せずとも上位20位は取れていた。ただそこまでだった。それ以上努力しなかった。
スポーツも出来た。陸上では県大会に出場したし、市のマラソン大会では市内で1,2位を取れた。ただ、それ以上、上を目指さなかった。
友達もいた。同級生で話せない人などいなかった。ただ、それ以上の関係にはならなかった。友達と言えど親友にこそならなかった。
ゲームもできた。ハマったゲームをひたすら練習して友達の中では強い方であった。ただ飽きた。
そんな曖昧で中途半端な生き方だった。
それでもって他の誰かに負けない特別がない。
なにか特別が欲しかった。だから色んなものに挑戦した。
ピアノ、バスケ、植物育成、動物育成、パズル、ギター、工作、文芸、美術
全部飽きたのだ。何も他の誰か以上になれなかった。
夢もない。何も無い。自分に残されたものは中途半端な能力達。
ただただそんな生き方でのらりくらり生きてきたのだ。