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🖤ウィルス×🧡薬
体の中。
静かな空間に、足音が響く。
🧡「……」
向井は周囲を見渡す。
🧡「ここだな」
目の前に立っている男。
黒い影のような存在。
🖤「へえ」
ゆっくり振り向く。
🖤「来たんだ」
🧡「お前がウイルスか」
🖤「そうだけど」
🖤「君は?」
🧡「薬」
🧡「お前を倒しに来た」
一瞬静まり返る。
そして――
🖤「ふっ」
🖤「君にできるの?」
🧡「絶対消す」
次の瞬間──────
男の肩を掴む。
しかし――
🖤「遅い」
一瞬で腕を掴まれ、
体を吹き飛ばされる。
🧡「っ!」
🖤「そんな弱い力で」
🖤「俺を倒せると思った?」
男は近づき、手首を掴む。
🧡「離せ!!!」
🖤「暴れるなよ」
🖤「あんた、面白いな」
🧡「はぁ!?」
🖤「必死な姿」
🖤「滑稽だな」
距離が近い。
顔がすぐ目の前。
🧡「……近い」
🖤「逃げるか?」
🧡「逃げない」
🧡「俺はお前を消すんだから」
男は少し黙る。
そして笑う。
🖤「いいね」
🖤「その目」
🧡「……」
🖤「ぶっ壊したくなる」
男が手を伸ばす。
向井の顎を軽く持ち上げる。
🧡「触んなって!!」
🖤「震えてる」
🧡「震えてない!!」
🖤「強がりさん♡」
その瞬間――
ウィルスの力が強くなる。
🧡「っ……!」
体が押さえつけられる。
🧡「くるしっ………」
🧡「はぁ……はぁ…」
🖤「ほら」
🖤「やっぱ弱い」
🧡「……」
🖤「もう終わり?」
🧡「……まだまだ」
🖤「もー諦めなよ」
🧡「負けない!」
🧡「絶対あんたを倒す!!」
その目を見て、
男は少し驚く。
🖤「……」
🧡「それが俺の仕事だから」
しかし次の瞬間。
向井の体がぐらっと揺れる。
🧡「うっ…」
🖤「……?」
力が抜ける。
🖤「おい」
🧡「はぁ………」
膝をつきそうになる。
男は思わず肩を掴む。
🖤「大丈夫かー?」
🧡「……触んなって」
🖤「……」
さっきまでの笑みが消える。
🖤「なんでそこまでして」
🧡「……」
🧡「俺は」
🧡「人間を守るために作られたもの」
🧡「全力で…守りたい」
男は黙る。
そして小さく笑う。
🖤「やっぱり」
🖤「あんた、面白いな」
🧡「……は?」
🖤「気に入った」
🧡「うれしくねぇ」
男はゆっくり近づく。
🖤「俺を消したいんでしょ?」
🧡「当たり前だ」
🖤「じゃあ」
低く囁く。
🖤「早く捕まえてみろよ」
🧡「……」
🖤「できるもんならね」
おわり。