私の周りには面倒臭い人達しか居ません

約10分後

車から降りると目の前には目を背けたくなるレベルの高級レストラン…出入口見るだけで入るのを拒否してしまう

水華）は、入りたくない…ヤダ……

意地でも入らないと言えば半強制的に引き摺られてレストランの中に入らされた

水華）い、いやぁぁあぁ……もう離してぇぇぇ…

快斗）逃げようとするからだーめ♥

水華）ほ、ほんとに…

ズルズルと引き摺られ椅子に座らされると目の前にはニコニコ笑ってる零と陣平が居た

見てるだけで寒気がするし私をまるで取り囲むように座るほか3人

水華）ぎ、儀式か何かですかこれぇ…

きゅっと体を縮め目をウルウルさせていると「取り敢えず…ご飯食べようよ、ここのご飯凄い美味しいからさ」と言われるとシェフの方々が色んな食べ物を持ってきた

水華）あ、あわわ…

秀一）食欲無いか？

水華）ふ、普通にあるけど…でも、こんなの食べられないよ、だってただの卒業祝いじゃん、ここまで盛大にしなくとも…

零）卒業祝い「だけ」じゃない、他にもある

水華）？？えっと…ポアロに正社員で働く前の…贅沢…？

零）まぁ、それもあるけど…他にもあるから！食べたあとに話すから

水華）んぇ…あ、うん…

とりあえず先ずは普通に食事をする、軽く話し込みながら

水華）…凄い美味しい…それに沢山あるから凄い食べれるし…

快斗）水華、口にスープついてる

水華）んぇ？

快斗に口を拭かれ軽く微笑まれた

水華）うぐぅ…このイケメンめ…

快斗）水華は可愛いから

水華）うぅ〜…///

顔を背け食事を摂る、内心すごい焦ってる…だって！だってよ！あんな普段ふざけてる奴がいきなりスーツ着てヘアピンで前髪分けてるし！ただでさえイケメンなのに！このイケメンめ！うがぁぁぁぁぁあ！！！

水華）もうやだぁ…

新一）何が嫌だって？

水華）お前らのカッコつけだわバカ…

新一）滑ってる？

水華）全く…逆に私にドハマリだわ…

零）知ってる〜

っだぁぁぁぁあ”ぁあぁ”！こいつ！私の好みを調べやがったな！この変態め！

約1時間後

ご飯を食べ私が帰ろうとしたら手を捕まれ椅子に座らされた

水華）ちょっ、もう無いでしょ！？

零）まだ有る、ケーキと花束と「指輪」

水華）ゆび…え？

キョトンとしてるとシェフがケーキとバラの花束を持ってきた…しかもちょーデカイし人数分ある…え、要らない…いや、要らないと言ったらあれだけど…

水華）…な、何をするつもりで……

シェフがケーキを机に置くとチョコのプレートにはこう書かれていた「俺達と結婚して下さい」と

水華）け、けっこ…あ、へ？

キョトンとしていると全員が机の上にケースを出し開くと光り輝く指輪があった

水華）は、ぇ…ゆび…え…、ま、え……？

頭の中は色んな事がグルグルと回り込みぼーっとしていると陣平が指輪をはめ込んできた

水華）あ、ゆび…は、ぇ……

陣平は「嫌か？これでも結構性にあわないことしてるんだ」と言って直接伝えてきた「結婚してくれ、お前を1人にさせるつもりは無い、寂しい思いをさせるつもりは無い、悲しく泣かせるつもりもない、黒羽が捕まったら戻ってくるまで一緒に居る」と

快斗は凄いイラッとした顔をしていたが…私は知らん、今は目の前の事実を受け止め切れず最終的な私の表情は涙をポロポロと流していた

水華）あ、の…えと……いや…じゃない、うん…嫌じゃない…嫌いじゃない…えっと…私…で、いいの…って、いえばいいの…？

零）逆に水華じゃなきゃ無理、水華じゃなきゃこんなことしない、陣平だってこんな性にあわない事してるんだから

水華）そ、だけど…でも、ど、ドッキリとか…ない？な、なんか…ボタン押したら電気が流れるとか…ない？逆に今はそうでも笑って許せるよ…？

快斗）しないからね？現実受け止めきれなくて変な事願わないで？

水華）だ、だって！だってだって！こんなの…ね？わ、私…ほら、、年齢アレじゃん！

新一）ほらこれ

新一に見せられたスマホを見ると普通に出来ると書かれていた

水華）えっと…えーっと…(ダメだ…本当だ…)

快斗）さて…言い訳はもう終わり？水華

水華）…よ、よろしくお願い致します……

諦めて「おねがいします」と言えば全員は嬉しそうな顔をして抱き締めてきた

水華）ｳｸﾞｯ…く、苦しいよ……

快斗）だってすげぇ嬉しいもん！

全員は嬉しそうな顔で見ててこっちまで心の奥がポワポワとする

水華）ﾌﾌｯ…もう……(この人達は見てて飽きないね笑)