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崩壊のノイズ(エラーコード:Love)を見てから
愛重め。注意⚠️注意⚠️
共鳴するノイズ(エラーコード:Only You)
「……あ、あは……れん……れん……」
焦点の合わない瞳で、佐久間は壊れた機械のように目黒の名前を繰り返す。
脳内には、目黒が刻み込んだ無数のCommandが火花を散らし、処理落ち(ショート)を起こしていた。
目黒(Dom)「……佐久間くん。もう、俺以外の声は聞こえないよね?」
目黒(Dom)「【Command:Mute the world】(世界を消音しろ)」
その瞬間、佐久間の耳に届いていたエアコンの音も、衣擦れの音も、すべてが「ピーーー」という高い電子音のようなノイズに変わった。
唯一、目黒の低い、甘く響く声だけが、脳に直接流し込まれるクリアな旋律となる。
佐久間(Sub)「……っ! ……おと、……きえた……。れん、……れんの声、……だけ……ひびく……っ」
佐久間はあまりの快感と恐怖に、目黒の胸に顔を埋めた。
外部からの情報をすべてシャットアウトされ、目黒という存在だけが世界のすべてになる。
目黒(Dom)「いいよ。……佐久間くん、今の気分を教えて? 【Command:Sync with me】(俺と同期しろ)」
佐久間(Sub)「……しあわせ……。……れんが、あたまの中に、いっぱい……。……なにも、かんがえられない……。……れん、……れん……だいす……」
「大好き」と言おうとして、佐久間の唇が震える。
愛という概念さえも、目黒が与えた定義(プログラム)に上書きされ、自分の言葉では紡げなくなっている。
目黒(Dom)「……ふふ、壊れちゃったね。名前も、過去も、言葉も。……今の君には、俺という『主(マスター)』がいるだけ」
目黒は、陶酔しきった表情で震える佐久間の耳元に唇を寄せた。
最後の一撃、自我を完全に粉砕するコマンドを流し込む。
目黒(Dom)「【Command:Reset and Initialize】(初期化して起動しろ。俺のためだけに)」
佐久間(Sub)「…………。……はい、……マスター。……ご命令を……」
バグり、ショートし、ノイズの海に沈んだ後。
そこに残ったのは、かつての佐久間大介ではなく、目黒の命令を受信するためだけに再構築された「何か」だった。
目黒(Dom)「……愛してるよ。これからも、ずっと、この檻の中で俺だけに飼われててね」
目黒は、完全に空っぽになった佐久間の瞳を覗き込み、勝利の微笑みを浮かべた。