テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ざまぁ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
喉の奥が焼けるように痛い。
竜牙さんは俺を傷つけないように、俺に嫌われないように
必死で自分を押し殺して隠してくれていたのに。
俺は、自分が寂しいっていう、ただそれだけの理由で、彼の心をズタズタにした。
「……ごめん。本当に、ごめんなさい……っ」
もう一度、絞り出すように謝る。
すると、竜牙さんは慌てたように顔を上げ、俺の肩を掴んで首を振った。
「ち、違うんだ慧斗。お前が悪いわけじゃ──」
「悪いだろ、絶対に!」
俺は俯いたまま、溢れそうになる涙を堪えて叫んだ。
「だって俺、竜牙さんのこと、何にも知らないくせに…一番痛いところ刺したんだ。俺のせいだよ……っ」
胸が苦しい。酸素が足りない。
竜牙さんが俺を愛してくれるがゆえに抱えていた秘密を
俺は力任せに暴いて、土足で踏みにじったんだ。
「……ごめん」
三度目の謝罪を口にすると、竜牙さんは困ったように眉を下げた。
「……俺も、悪かったんだ。ちゃんと言えばよかった。慧斗を不安にさせて、追い詰める前に……俺が、もっと勇気を出してれば……」
そう言って無理に笑おうとする彼の顔は、今にも泣き出しそうで、ひどく脆かった。
俺はそれを見た瞬間、たまらなくなって、再び自分から彼を力一杯抱きしめた。
「慧斗……?」
「俺さ……」
竜牙さんの逞しい背中に、腕を回せるだけ回して、必死に体温を感じながら告げる。
「竜牙さんのこと、大好きなんだよ。本気で、心から」
竜牙さんが、息を呑む気配。
「ガタイがいいとか、ゴツいとか……そんなの、これっぽっちも嫌じゃない。むしろ、全然足りないくらいだよ」
「……」
「竜牙さんの体に抱きしめられると、俺、すごく安心するんだ。自分はここにいていいんだって、守られてるんだって……そう思える。竜牙さんの体、かっこいいよ。俺、大好きだよ」
嘘偽りのない、俺の全霊の本音だった。
「だから、そんなので萎えるなんて絶対にない。約束する」
竜牙さんの肩が、小さく、微かに震える。
「俺……もっと竜牙さんのこと、知りたい」
耳元で、静かに、だけど決意を込めて告げる。
「格好悪いところも、コンプレックスも、隠したいところも。……ちゃんと全部知って、全部、好きになりたいから」
「俺に、そのチャンスをくれない…っ?」
すると、竜牙さんはしばらくの間、呆然としたように立ち尽くしていたけれど。
やがて、俺の背中の服を、大きな手でぎゅっと、引きちぎらんばかりの力で掴み返した。
その手が、いつまでも止まらない微かな震えを帯びていて。
俺はもう、竜牙さんがどうしようもないほど愛おしくて仕方がなかった。