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数日後。二人は地元の有名な“出る”と噂の旧・白野高等学校跡地にいた。
「ここ、20年前に廃校になってて、怪談話も多いんだよね……噂によると、体育館に“何か”がいるらしい」
「やめろってば〜！」
ミナミは怖がりながらも、カメラの前では満面の笑顔。
「こんちは〜！今日はね、超ヤバい場所に来ちゃいました〜！」
「きゃ〜〜〜もう無理ぃぃ！絶対なんか出るやつぅぅ！」
2台のGoProとスマホを駆使して、しっかりリアクションも収録。
電気の通ってない校舎にライトをつけて突入した。
しかし、動画映え狙いの“おふざけ探索”は、急に雰囲気を変えることになる。
「ちょ、今誰か、笑ったよね？」
「やだやだやだハルカ、ふざけないでってば！」
「いや、ほんとに。聞こえたって……女の子の、笑い声……」
体育館の隅から、誰もいないのに“拍手の音”が鳴る。
その瞬間、ミナミが本気で叫んだ。
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