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「やだやだやだやだやだ!!ハルカ、帰ろ!?マジで今の何!?!?」
ミナミが手ブレ激しめのカメラを抱えて体育館を飛び出そうとする。
「待って!今の映像、バズる!絶対バズるって!!」
ハルカは逆にテンションが上がっていた。
“見えた”瞬間の映像をスマホで確認しながら、ニヤニヤが止まらない。
「えーと……あ!見てミナミ!この体育館の奥の鏡、なんか変なの映ってない!?」
「おい、そんなに映っちゃってていいの?あの世までバズっちゃうよ!?」
ミナミは泣きそうな顔をしながらも、しっかりリアクション芸を決めている。プロ根性(?)の塊。
だがその時、スマホの画面が**ピシッ……**とノイズ混じりに暗転した。
「え……バグった?」
「……いや、スマホ落としてないし、充電もある」
ハルカが不思議そうに画面を見つめると、突然「カシャッ」とシャッター音。
「えっ!?今撮った!?」
「撮ってない撮ってないって!!なんも触ってないよ!?」
二人は顔を見合わせ、背筋が凍る。
その直後、校舎の2階から「…たすけて…」という声が。
「……これ、ガチのやつじゃん」
ハルカが小さく呟いた。