僕らはまだ死にたくない!!
第22話.計画の為の誘拐.
▼START▼
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🧸*̩̩̥ 目線
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🧸*̩̩̥「……ぇ。」
無意識にそんな声が漏れる。
🧸*̩̩̥ (なんで……生きて……?)
私はあの日、あの時、この人が亡くなったのを
見た。
それなのに、今。私の目の前で生きて、動いて
いる。
🧸*̩̩̥「…だっどっ…どっぇ?」
訳が分からず、パニックになっている私を見て、
寿葉さんが目の前に来る。
🎐🫧「大丈夫大丈夫!!落ち着いて〜…。」
『私に合わせて息をして』
と、深呼吸をしている寿葉さん。
私はつられるように深呼吸をする。
🎐🫧「そう…上手。」
そう言って笑っている寿葉さん。
……やはり寿葉さんは何かを知っている。
何を知っているんだ?この場所の事?
𓆩🌸𓆪「……どした?奈桜?」
🍎 𓈒𓏸「……。」
そんなことを考えていると、奈桜君が
『てとてと』と歩いて来た。
そして次の瞬間__
『ギュー』っと私を抱きしめた。
私は一瞬何が起きたのか分からなかった。
🍎 𓈒𓏸「…大丈夫。大丈夫…。」
と、言いながら私の頭を撫でる。
そんな状況に桜さんは少し安心している様な、
顔を見せた。
🫖𓈒𓏸「さて。じゃあ始めるかぁ……。」
そうして、ガサガサと何かを準備し始める。
🎐🫧「……じゃあ2人を起こそうか。」
と、掛けている布団をバサッと取り上げ、……
🎐🫧「……。」
ぇ。起こさないの?
🧸*̩̩̥「……?起こすんじゃ……?」
𓆩🌸𓆪「……。」
寿葉さんに『起こすんじゃないんですか?』
と、聞こうとした時、桜さんに見られている事
に気が付いた。
🧸*̩̩̥ (私何かしたっけ?)
身に覚えがない事で首を傾げる。
奈桜君は変わらず私に抱き着いている。
すると、桜さんが口を開いた。
𓆩🌸𓆪「…ぁ。めちゃくちゃ言う人だ。」
『思い出した。』と、言わんばかりに呟く。
🧸*̩̩̥「……ぇ?」
めちゃくちゃ言う人……?
私は心当たりが無く……ないや。
最初は確かお姉ちゃんが出てたんだっけ。
ジャンケンで負けたら出るっていうので
お姉ちゃんが負けて出てたんだ。
🧸*̩̩̥「ぃやっ!!あの時の私は私じゃなくて……。
いゃっ!!私なんですけど……。」
なんと説明したらいいのか。
すると、ゴソゴソと何かが動く音がして、
何かが手に当たった。
その正体は月海さんだった。後ろには寺内さん
が居る。
🌙.*·̩͙「……ん〜。にぃちゃっ!!」
そう言って出てくるこの天使は目いっぱいに
涙を貯めていた。
🧸*̩̩̥ (もう辞めてっ!!私のライフは0%ですっ!!)
と、思う気持ちをグッと堪えていると、……
🧸*̩̩̥「…なんで西さんと寿葉さん隠れてるんです
か?」
『意味が分からない』と言わんばかりに目で
訴える。
🎐🫧「……ぃやぁ……そのぉ……。」
🫖𓈒𓏸「……ぃ……色々あって……?」
何故疑問形?
🧸*̩̩̥「そういえば、初めて全員集まりましたね。」
と言っても2/7隠れてますけど……。
𓆩🌸𓆪「……てか、始めるって何を?」
と、桜さんは西さんを睨む。
すると、隠れていた西さんはゆっくりと
出てきて、……
🫖𓈒𓏸「……ぁあ。そうだったっけ……。」
まるで何か、隠したいものがあるかのように、
顔を逸らし、声も今までより少し低い声で
話を進める。
🫖𓈒𓏸「この計画を始めるに至ったまでを話すよ」
と、深呼吸をして始めた西さん。
𓆩🌸𓆪「……この計画って?」
🍎 𓈒𓏸「…なんだっけ……んと……。」
⚯˶「……西。この人居なかった。その時。」
🫖𓈒𓏸「あぁ。そっか、居なかったもんね。」
『じゃあそこから始めよう。』と、西さんは
前に言っていた
『世界人間計画(ミンナロボット計画)』
について、詳しく説明を始めた。
𓆩🌸𓆪「……人間をロボットに、…」
🍎 𓈒𓏸「…ぁ〜そんなんだったっけ……。」
🧸*̩̩̥「……。」
🌙.*·̩͙「……ほぇ、」
……忘れてた。そういえばそんな感じでした。
やば。誘拐されてて、その理由忘れてたとか。
𓆩🌸𓆪「…いや。非現実的過ぎねぇ?」
それはそう。うん。
𓆩🌸𓆪「人間皆って世界のだろ?…ムリだろ。」
🫖𓈒𓏸「まぁね〜。人間って多いし、ロボットに
なったら赤ちゃん出来ないから人類滅亡!!とか
全然有りうる笑」
𓆩🌸𓆪「…笑い事じゃねぇって……。」
案外相性いいのか…?ここ2人……。
🫖𓈒𓏸「まぁ、コレ出来るか分かんないから、
君達に実験台になってもらおう。っていうので
誘拐されてるんだよねぇ〜。」
𓆩🌸𓆪「……てことは今俺ロボット?」
『マジかよ……』と目で言う桜さん。
それに対し、西さんは
🫖𓈒𓏸「……?いや。人間だよ?」
『何言ってんのさ。』というような顔をする。
𓆩🌸𓆪「……は?じゃあ計画はなんだよ……。」
『意味わかんねぇ。計画の為誘拐したんじゃ?』
と、視線を向けている。
🫖𓈒𓏸「…表向きはね。計画の為だけど……。」
そうして、少し意味深な言葉を使う西さん。
次の瞬間。
西さんは思いがけない言葉を発したのだった。
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