僕らはまだ死にたくない!!
第23話.…人探し……みたいな。
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🧸*̩̩̥ 目線
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🫖𓈒𓏸「裏向き…というか、…本当は……。」
と、いい所で言うのをためらっている。
𓆩🌸𓆪「……?本当は?」
⚯˶「…人探し……みたいな。」
🍎 𓈒𓏸「……え?」
『人探し』って言った。……ん?人……探し?
🧸*̩̩̥「…そういうのって警察とかじゃ……?」
なんて、きっと警察じゃ駄目だから計画を
立てたんだろうけど。
🫖𓈒𓏸「……ぁ〜。」
目を逸らし、『んっと〜……』と言いたげな
表情だ。
🫖𓈒𓏸「人探し…自体は終わってて〜……。」
人探し自体が終わっているのなら何故この
計画を立てる必要があったのか。
🧸*̩̩̥ (…何となく分かるけど……。)
私の考えた事が分かったのか、西さんは
『は〜……』と、溜息を着くように髪の毛を
触り、
🫖𓈒𓏸「……寿葉。そろそろいいんじゃない?」
と、隠れている寿葉さんに向けて話しかけた。
⚯˶「……ぇ?」
バッ!!と振り返り、驚いた顔を見せる寺内さん。
そんな寺内さんを前に寿葉さんは
🎐🫧「言っちゃう?」
と、微笑みかけながら出てきた。
🎐🫧「…本当はもっと早く言うつもりだった
んだけどなぁ……。」
と、目に涙を溜めて寺内さんに話しかける。
⚯˶「……っ!!なんでっ!!」
…どうやら、泣いていたのは寿葉さんだけでは
無いようだ。
寺内さんも、目から溢れる程の涙を見せ、必死
に我慢している。
そんな2人の雰囲気を気遣うかの様に西さんは
🫖𓈒𓏸「…ここは2人にしよっか。」
と、小声で微笑みながら言う。
そんな西さんの気遣いに乗るように私達は
静かに部屋を後にした。
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🌙.*·̩͙目線
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西さんの気遣いで、僕らは別の部屋に来た。
🌙.*·̩͙(別にも部屋あったんだ……。)
僕はあの部屋から出た事が無かったから
分からなかった。
🧸*̩̩̥「…あの2人って……。」
小さな沈黙を変えるように玖音さんが話を
西さんに振る。
それに答えるように西さんは
🫖𓈒𓏸「そ〜。寿葉が言ってたでしょ?」
と言って笑う。西さんは話しの持っていき方が
上手だ。きっと次に出る言葉は
『寺内にはお姉ちゃんが居るって。』
とかだろう。
🫖𓈒𓏸「…人探しってさ、難しいねぇ……。」
『見つけてもどうやって行けば良いか……』
と、まるで自分の事のような話し方だ。
🧸*̩̩̥「……。…なるほど。」
玖音さんは何かに気付いた様に呟くと西さんに
『この部屋以外にいれる場所は?』
と、質問をした。
🌙.*·̩͙(何か、やりたい事があるのか?)
僕には分からなかったが、西さんは気付いた
ようだ。
🫖𓈒𓏸「……ここを出て、右に行ったら、3個目
のドアを開けて。そこなら大丈夫。」
やっぱり沢山部屋あったんだ。
🧸*̩̩̥「右の3個目ですね。分かりました!!」
そう、元気に返事をする玖音さん。
そんな玖音さんに西さんは気付いたように
『あ。猫って大丈夫?』
と、確認を行う。
🧸*̩̩̥「猫ですか?……多分!!」
『皆さんは?』と、目で桜さんと奈桜君に聞く。
2人は何かを察したように
𓆩🌸𓆪「猫はいける。俺も、奈桜も。」
🍎 𓈒𓏸「大丈夫!!」
と、答えた。
🌙.*·̩͙(……僕は?)
僕は置いてけぼりなのだろうか。
そんな事を考えていたら、玖音さんが
🧸*̩̩̥「……西さん。頑張って!!」
と言い残し、この部屋を後にした。
……これって僕と西さんの2人きり?
チラッ。っと西さんを見れば、玖音さんの行動
に、驚いた顔をしていた。そして__
🫖𓈒𓏸「えぇぇ……。マジ……?」
と呟いた。
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🫖𓈒𓏸目線
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玖音さんやるなぁ。
とはいえ、急に2人きりは気まずいだろ。
確認すべく隣を見ると、天使が慌てた様子で
立っていた。
🫖𓈒𓏸(…ここで言うしか無いしなぁ……。)
なってしまった事はしょうがない。と
腹を括り、話を進めることにした。
🫖𓈒𓏸「…佐藤く……いや。月海。」
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🌙.*·̩͙目線
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突然西さんに『月海』と呼ばれ、ドキッとする。
🌙.*·̩͙(…兄ちゃんみたい……。)
なんて、ありもしない事を考える。
🫖𓈒𓏸「やっぱりこうなるよなぁ……」
と、呟いた西さんは、
『どうしたら分かるかな』
という風に考えているようだ。
🫖𓈒𓏸「…僕さ。月海のお兄ちゃんなんだけど笑」
『分かる?』
と、笑いながら見てきた。
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