テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
タブレットの画面につけてるフィルムがタッチペンの痕だらけになってきました。
そろそろフィルム変えようかな。
💎目線
注意
子供組女体化
シャッッ カシャッ シャッー
氷の音がリンク内に響き渡る。
ジャンプから着地できたことが僕はとても嬉しかった。
「や、やったぁーーー!!!」
今、半年以上練習し続けていたトリプルルッツが飛べたからだ。
「ほとけっち!!ルッツ飛べた?!!」
「わぁ~!!ほとけっちぃぃぃーーー!!!」
「りうちゃあぁぁぁぁぁん!!!」
トリプルルッツが飛べたことにコーチのないこことないちゃんと
アシスタントコーチのりうらことりうちゃんと一緒に喜びを分かち合った。
りうちゃんはおもいっきり僕に抱きついてきてくれた。
「ほとけっち本当によくやった!これならアクセルも夢じゃない!!」
「ホントに?!やったぁ!!」
僕、ほとけは小さい頃からフィギュアスケートをやっている。
少し大きな大会などにも出てきた。金メダルも獲ったことがある。
そしてないちゃんとりうちゃんはDICEフィギュアスケートクラブのコーチをやっている。
昔からこのクラブにお世話になっていて、クラブの生徒も結構いる。
ちなみにないちゃんとりうちゃんは結婚してる。
ないちゃんとりうちゃんの教え方がいいのかこのクラブは結構強いと言われている。
実際にこのクラブには強くて有名な選手も多数いる。
「へー、やるやん。」
「ムッ…いふくん…」
「何やねんその顔。」
そしてこのクラブの若きエース、いふくん。僕と同い年の男子選手だ。
全国大会では金メダルを獲ってたこともある、このクラブの強い選手の一人だ。
そして僕のことをよくいじってくる。
正直ムカつくがジャンプの練習につき合ってくれたり、なんだかんだ憎めない。
「さーさー、二人とも練習するよー。今日は貸し切りなんだから。」
「はーい。」
「まろは苦手なステップ練習しな。」
「うぇー…。」
今日はこのクラブの貸し切りの日なので他のクラブの選手は居ない。
練習を再開すると、リンクの真ん中で大技をしている二人に目がいく。
「やっぱ初兎ちゃんとあにきはすごいなー…。」
同じクラブ所属で初兎こと初兎ちゃんと、悠佑こと兄貴はペアでスケートをやっている。
来年の大きな大会に向けて最近は大技に取り組んでいる。
スロージャンプをしている初兎ちゃんを見ていると怖くないのかなと思う。
空中に身を投げられてそのまま着氷する技を僕がやろうと思うと
絶対に怖くてできないと思う。
そしてツイストリフトなどの技で初兎ちゃんの体を受け止める立場のあにきも
絶対に怖いと思う。あにきが受け止めれないと初兎ちゃんが怪我をする可能性もあるから。
「あー、疲れたー…。あ、いむちゃんやん。」
「初兎ちゃーん、あにきー。お疲れー。」
「ほとけ、さっきルッツ飛んどったよな。」
「そう!やっと飛べたの~!!」
「すごいや~ん!!!」
初兎ちゃんとあにきが頭を撫でながら褒めてくれた。
二人は二十歳を過ぎていて、小6の僕とはだいぶ年が離れているので
いつも自分達の子供のように可愛がってくれている。
ちなみにいふくんのことも可愛がってる。いふくんは恥ずかしそうに逃げるが。
「こら~ほとけっち達ー練習サボるなー。筋トレ追加するよー。」
「練習するからー。」
「うちと悠くんは休憩です~!!」
「別に俺は筋トレでもええでー。」
ないちゃんにお説教されたがあにきは初兎ちゃんの体を
持ち上げるために体を鍛えているので、筋トレは好きなようだった。
一回、あにきがリンクに持ってきたダンベルをいふくんと持たせてもらったことがあるが
重すぎてすぐにリタイアしてしまった。
初兎ちゃん達と分かれ、スピンの練習を始める。
苦手なキャメルスピンを練習している。正直この技は苦手だ。
でも僕は必ず大会でのプログラムにキャメルスピンをいれるようにないちゃんに頼む。
なぜならいふくんがキャメルスピンを大会でやっているところを見たことがあったからだ。
いふくんは背が高く、足が長いのでキャメルスピンをすると普通の人よりも迫力がでる。
そんないふくんがかっこよかった。藍色の衣装を纏った彼は夜空の妖精のように見えた。
僕はそこまで身長は高くないけど、いふくんのようなかっこいい演技をしたかった。
でもそれは恥ずかしいからいふくんには秘密だ。ちなみにないちゃんには言った。
「はーい、そろそろ皆上がるよー!」
「はーい。」
ないちゃんの掛け声と同時に製氷機がリンク内に入ってくる。
皆は製氷機の邪魔にならないように素早くリンクから出た。
僕もリンクから上がり、エッジカバーを置いている棚に向かった。
「んー…取れない…っ」
エッジカバーを少し高い所に置いたせいで、水色で星のマークが
描いてあるお気に入りのエッジカバーがなかなか取れなかった。
スケート靴のまま背伸びをしていると、バランスを崩して後ろに倒れそうになった。
「うわぁっ」
「…っと、危ねぇな。」
「…え、いふくん…。」
倒れる寸前でいふくんが僕の体を受け止めてくれた。
受け止めてくれたせいでいふくんの顔が近く、いふくんの息づかいがわかってしまう。
「ん、これお前のエッジカバーやろ。」
「あ、ありがとっ…//」
取れなかったエッジカバーをいふくんが取ってくれた。
そしてこの無意識イケメン行動が本当にムカつく。
いふくんの腕の中にいるということを意識すればするほど顔が赤く染まっていく。
「ん、ホトケ顔赤いで。大丈夫か?」
「大丈夫っだいじょうぶだからっ…あ、ありがとっ//」
エッジカバーを受け取ると急いでいふくんの腕の中から抜け出し、自分のロッカーに向かう。
すると後ろからニマ~とした視線を感じた。
「なに…//」
「いやー、お熱いですね~。」
「ホトケとまろは付き合っとらんのか?」
「付き合ってないからっ//」
初兎ちゃんとあにきが僕のことをニコニコしながら見ていた。
どうやらさっきまでのいふくんの行動も見ていたようだ。
「というか初兎ちゃんとあにきも付き合ってないの?めっちゃ仲良いじゃん。」
「うちに悠くんは勿体ないから。」
「え、そんなことないで…。」
「え、…?//」
「あらあら、お熱い。」
さっき僕のことをいじったお返しだ。
初兎ちゃんとあにきが座っている長椅子に腰をおろし、
スケート靴の紐をほどき始める。
「そういえば、ほとけが出場する大会そろそろやな。」
「せや!振り付け可愛かったやつ踊るんやろ?」
「僕もそろそろだけど、いふくんの出る大会の方が先だよ。」
僕といふくんが出る大会は全日本ノービスAなのでだいぶ大きい大会だ。
ここで優勝すればオリンピックなども夢ではない。
だからこそプレッシャーも多くなる。
「いや~…振り付けは可愛いけどさ~」
「確かないちゃんの知り合いの振り付け師に作ってもらったんやっけ。」
「そうそう。」
その振り付け師は可愛いものが好きならしく、可愛いお花のピンを二つつけていた。
僕も可愛いものが好きだったので、ピンのことを褒めたらめちゃくちゃ喜んでくれて
取っておきの可愛い振り付けを考えてもらった。
「ジャンプとか心配なんだよね…。」
「まあ、せやろなぁー。誰だって難しい技は心配や。」
「ホトケならきっと出来るで。」
「…うん。ありがと。」
その後、初兎ちゃん達と分かれ帰るためにいふくんと駅に向かった。
たまたまいふくんとは帰る方向が一緒で、なんだかんだ昔から一緒に帰っている。
「なぁ、俺の全日本ノービス来てくれるん?」
「え、うん。行くつもりだよ。」
「ふーん…。」
珍しく僕のことをいじらずにいふくんは考え事をしているようだった。
「いふくんの見に行くんだから、僕の大会も見に来てね。」
「え、来てほしいん?w」
「別にいいでしょっ!!」
「ははっ」
また僕のことを馬鹿にする。
そんなところが本当にムカついて愛おしい。
「ほとけが見に来るなら頑張るわ。」
「僕が行かなくても頑張ってよ。」
「せやなぁ…でも、ほとけが来る方がやる気でるわ。」
「え、?」
「ほら、電車乗るでー。」
「え、ちょっと待ってよっ~!」
僕が来たらやる気がでる?
どういう意味なんだろう。でも、いふくんの役にたてられるのは嬉しいかな。
349
10,233
ガラス
433