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二人のルールや習慣を作り上げようとしてくれているのだ、きっと彼は私が決めたルールは忠実に守ってくれるだろう
たとえばお風呂に入った後には、必ず壁にシャワーをかけるとか
私の好きなトイレットペーパの銘柄・・・
彼の好きなヘアワックスの銘柄・・・
彼の生活パターンに私の生活パターンを刷り込ませていく
二人の毎日が始まろうとしている、情熱的なセックスで目覚め、のどかな朝食をとり、デートに出かける計画をするのが日常になるなんてとても素敵だ
私は大きくため息をついた、なんて素敵な時間だろう
柚彦君が現れるまで朝は悲しくて辛かった
眠れない夜を過ごした後起き出すと疲れていた
ぼんやりとした頭で孤独を感じた
なんとか朝食を喉に流し込んでも、それでも頭がしゃきっとしなかった
その日一日を何とか乗り越える覚悟をして、ただ日中は機械的に動き、夜は暗闇に包まれてまた眠れぬ夜が来る
でも今は違う、目が覚めれば彼がいて、期待に満ちた日々を過ごせる
私はそっと彼の手に手を置いた
「ありがとう」
「うん?何が?」
彼は本当に感謝されている理由がわからないようだ、大きな目をクリクリさせて私を見る