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瑠璃🍫✨💭ྀི
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「ううん。私の方こそ、傷つけてごめんなさい。広睦くんの言う通りだと思う。あなたの気持ちを軽く扱ってしまった。私じゃなくていいでしょっていつも思っていた」
だって、こんなに素敵なんだから、もっとふさわしい子がいるでしょってずっと思っていた。
「……聞いてくれてありがとう、俺の……言い訳」
そう言って、立ち上がろうとする広睦くんの肘あたりを持って座らせようとする。なに?とばかり首を傾げる広睦くんに、私もまだ言わなきゃならないことがある。
「私も、聞いて欲しいことがある」
そう言うと、広睦くんはしっかりと座り直した。
「私も、先を考えた時、ずっと私が振られる心配をしてた。11も下の男の子に夢中になって捨てられるなんて、みっともないとか恥ずかしいとかそんなプライドもあったと思う。でもそれだけじゃなくて。若くて可愛い子がきたら太刀打ちできないって不安と、若くてかっこいいあなたが私みたいな年も上の女に本気になるはずが無いっていう疑いと、 自分が21歳の時にした恋がもうとっくに続いていないことと、もう一度あの時の彼に会ったとしても絶対に好きにはならないし、もう思い出しもしないくらいの人なの。11年ってそのくらい価値観が変わる歳月だっていういう経験から、あなたの未来の感情を疑って。でも……振られる怖さって相手の事好きじゃないと成り立たない」
「うん、そうだな。正直ここ最近の彼女たちには振られたって事実と苛立ちしか残っていない」
「……だから……あの、」
ふう、と一息置いた。緊張する。気持ちを伝えるのは、いくつになっても緊張する。
眉を寄せていた広睦くんの綺麗な目が見開かれた。
「広睦くんに振られるのが怖かった」
ゆっくりと私に伸ばされた手が私を包み込む。
腕が震えている。
「本当に? 春美さん、俺の事、好きってこと……? 」
広睦くんの胸の中でこくこくと頷くと広睦くんの腕に力がこもる。私の肩に預けた顔が近くて緊張するけど、体温に安心する。
「好き。俺も、春美さんが好きだ」
私たちはそこで何も言わずしばらく抱き合っていた。
私はやっぱり、この子といて満たされる気持ちを優先したい――。
そう幸せを噛みしめていたら急に身体を離され、ガッっと肩を掴まれた。
「いや、ちゃんと気持ちがあったよってことで、これっきりってこと? 先はない? 」
「え、そうなの。私は今から始め……」
「よかった、はぁ、よかった。え、じゃあ橘さんは!? 」
「橘さんとはどうもなってないよ」
「さっき! 一緒にいたじゃん! 」
「会社の打ち上げがあって、駅の近くまで送ってもらっただけだけど……え、どこから見てたの。いつからここに……」
広睦くんは気まずそうに目を泳がせたあと、
「ずっと。遠目に春美さんだーって気づいてそこからずっと」
「そっか。たまたまだよ。たまたま」
「じゃあ、これからは、俺とちゃんと付き合ってくれるってことでいい? 」
「うん。どうやら、私も広睦くんしかダメみたい。あんなに忘れる努力して足掻いたのに。無駄だった」
笑って言うと、広睦くんは逆に泣きそうになって無理に笑顔を作っていた。
「やば……」
「でもさ、すごいね。ちょっと歩こうと思ってここへ来たらたまたま広睦くんに会うなんて」
運命かな、なんていい年して浮かれたことを言いそうになって躊躇った。ふと広睦くんを見ると真顔で口を開いた。
「ここで会えたらいいなって何回もここに来てたんだ、俺」
「え、ここ? どうして。連絡くれたらよかったのに」
「偶然じゃないと会ってくれないだろうと思って。メッセージなんかで済まさず、会って話したかった。まぁ……とにかく会いたかった」
「そ、そうだったんだ。でもここなんて滅多に来ないのに」
「ここ、俺たちが最初に会った場所だから」
ぶわっと全身に鳥肌が立ち、当時のフラッシュバックが起きた。
ここに座るまだ他人だった広睦くん。からかうように私の名前を呼んで立ち去った広睦くん。私が恋に落ちた場所だった。
コメント
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うわあ…やっと、お互いの本音が重なったね😢💞 「振られるのが怖かった」って春美さんの言葉、めっちゃ響いた。大人になっても恋愛の不安って変わらないんだなって。そして広睦くんが最初の場所に何度も通ってたって…それだけで泣きそうになる。運命を自分で作ろうとしてたんだね、広睦くんは。純粋すぎるその執着、私にはすごく刺さりました。素敵な話をありがとう🤍