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茨城の地に着くと何やら後ろの方が騒がしかった。

「俺のソフトクリーム勝手に食べないで!?」

「僕のも取らないで!?」

「黙っとけニート!!職に就いとらんはみ出しもんは黙っとけ!!!」

「初兎さんだってヤクザでしょ!?」

駐車場近くにあった道の駅でソフトクリームを買ったのだろう、ないこと初兎とほとけは自分のソフトクリームを誰が食べるかで争っていた。それを見ていたりうらは1番幼い感じの癖に冷静に判断し、彼らを全員1発殴り黙らせた。ほとけやないこはご自慢のりうっ子を発動し、りうらのご機嫌取りを始めたが取り付く島もないようだ。いつも、うるさい彼らにお灸を据えるのも別に悪くないだろう。

まろが案内してくれ、徒歩でボスの別荘に向かって行くと、どんどん雲霧に覆われて行った。視界が薄れていく中、ほとけが俺の手を掴んでくれた。俺が急なほとけの行動に戸惑っていると、優しい声で声を掛けてくれた。

「アニキ、安心して。絶対僕達がボスを倒すから。一緒に頑張ろ?」

俺が心の何処かで不安に押し潰されそうになっていたのを汲み取ってくれたのだろうか、いつもショタボだとか言われ、文の最後にビックリマークなどをいれているほとけにしては透き通っている落ち着いた声で、俺を安心させてくれた。いつもと少しばかり違うほとけの姿に困惑しつつも俺は、握ってくれた手を握り返し、別荘まで一緒に歩いて行った。



視界がどんどんせばまれていくなか、少し開けた場所に着いた。どうやらお目当ての場所に着いたようだ。やけに広いと感じる別荘は見たところ5階建てのようだった。庭にはプールがありながらも、何処か和を感じるような装飾で古き良き日本の凄さを体感でき、俺は少し感動していた。どうやら俺はここのボス芸術での慣性が似ているのだろう、頭の奥底で残るよく分からない違和感に戸惑いつつも感心しながら、別荘の中に入る事にした。

「じゃあ、作戦通りに行こうね。」

静かに全員に語るないこの発言に俺らは納得し、突撃する事にした。

作戦としては、2階をほとけ、3階をいふ、4階をりうらに任せ、ないこと初兎を連れ、俺は5階を探すことにした。家の周りをぐるりと回って、1階に居ないことはわかったので、1階は無視することにした。バカと煙は高い所に行くだとかそんな感じの言葉通り、女を食い物にする最低のバカ男も5階に居るはずだろう、俺は警戒して5階を探す事にした。

「お前ら、行くぞ。」

俺が合図した瞬間、別荘の扉を開け突入した。入ったことも無い家の中で、道が分からなくなると思ったが、何故か身体が反応しすぐさま階段の場所を見つけられた。その後も俺は、随分入り組んだような家の中を迷うことなく5階までたどり着けた。俺は己の謎の力に困惑しながらも、階段を上がり終わるとリビングのように広く、質素な感じの部屋に着いた。

部屋の中に合ったのはひとつの高そうなソファだけだったが、そこに座っている奴を人目見ただけで俺は固まってしまった。座っていたのは肩ぐらいまでのロン毛をハーフアップにしており、スーツを着込んでいてピッカピカに輝いた革靴を履いている男だった。何処か清潔感を感じる容姿で、髪は黒と黄色のグラデーションで、瞳は心の奥底まで見据える真っ黄色だった。この特徴、この容姿、何故かわかった別荘の構造、俺は今まで与えられてきた情報を点と線で繋ぎ、目の前にいる男の正体を確実のものにした。間違いなく目の前に佇むこの男は俺の父親だった。

ここのボスが実は俺の父親だったという事実に驚き、絶望していると、俺の父親、、、”黒山悠斗”が声を上げた。

「久しぶりだな悠佑。感動の再開だというのに何も言わずここに来たのは少々頂けないな、、、。母さんと私の最高傑作であるお前は今父親にどれだけ無礼な事をしているか分かるよな?」

「何が、、、何が父親だ、!!お前はクソ野郎だッッ!!!」

「ち、父親!?!?」

未だに俺の両親について知らない、ないこと初兎は敵のボスが俺の父親だという事に驚いていた。丁度いい、奴がコチラを襲ってくる気配がないのであれば説明をしよう。

「俺の、、、父親は、昔っから女癖が悪くって、な?いっつも、俺の家には俺も母さんも居たのに女を連れてきて、、さ、、暴力だとかはしなかったけど兎に角、女を食い物として扱ってたんよ。もちろん俺も母さんも耐えられんくて、母さんは小学生だった俺を置いて夜逃げしたんよ。んで、コイツも俺が中2ぐらいの時かな?に、家に帰ってこなくなったんよ。そんときから俺は1人になったんだ。」

俺が声を震わせ説明しているとりうらやほとけ、まろが俺の話している場所に来たらしい。俺の両親について詳しい事情を知らなかったないこと初兎は俺が話した事実に驚きを隠せていなかったが、まろやらりうらは静かに俯いていた。ほとけは肩を震わせながら俺の目の前にいる男を睨んでいた。

「もう、説明は終わったかな?さて悠佑、君はこれからどうするのかな?私を殺す?それとも諦めてノコノコと帰るかな?」

「帰るわけねぇだろwwwたとえどんなに勝てないだろうがお前からは逃げねぇから。」

もちろん勝てるとは思わなかった。俺はたとえ勝てないだろうがコイツには1VS1で挑戦する。

「さて、悠佑さんの連れる5人含めて私に勝てるんですかね、、?」

「残念やけど俺は一人で挑むけどな(笑)」

とある凡人の問題解決話

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コメント

4

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ソフトクリームぐらいならポンポン出せるよ?(((((ほんとか? しょうちゃんwwwクソニートはあなたもですwwwアニキ?仲間いるよ?あれ?え?1人で挑むの?え?

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