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#原因は自分にある。
宇空#🎹,🐈⬛
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#原因は自分にある。
バディ乃杜バディ子
26,254
朝の柔らかな光が病室を照らしていた。
ベッドの横では、りょうたがかなめの手を握ったまま眠っている。
「……ん。」
小さな声が聞こえた。
かなめのまぶたがゆっくりと開く。
ぼんやりと天井を見つめ、それから視線を横へ向けた。
「……りょうた?」
その声に、りょうたははっと目を覚ました。
「かなめ!?」
勢いよく立ち上がる。
「よかった……目、覚めたんだ……!」
安心した途端、涙があふれた。
「ごめん……本当にごめん……。」
かなめは少し困ったように笑う。
「なんで謝るの。」
「俺が勝手に助けただけ」
その言葉に、りょうたは少しだけ安心した。
「先生呼んでくる!」
しばらくして医師とメンバーが病室へ駆け込んできた。
「かなめ!」
「よかった!」
じゅんたちもほっとした表情を浮かべる。
医師はかなめの状態を確認しながら、いくつか質問を始めた。
「名前は分かりますか?」
「吉澤かなめです。」
「ここがどこか分かりますか?」
「病院ですよね。」
「皆さんのことは分かりますか?」
かなめは一人ずつ顔を見ていく。
「じゅん。」
「たかと。」
「こうさく。」
「かずと。」
「まさや。」
そして最後に、りょうたを見る。
「……りょうた。」
「うん。」
りょうたはほっと息をついた。
みんなも安心したように笑顔を見せる。
しかし医師は、もう一つ質問をした。
「事故の前日のことは覚えていますか?」
かなめは少し考え込む。
「前日……?」
「レッスンをして……みんなで帰って……。」
そこまでは思い出せる。
でも、その先だけが真っ白だった。
「……すみません。」
「そこから先が思い出せません。」
医師は静かにうなずいた。
「事故の衝撃で、一部の記憶が曖昧になっている可能性があります。時間とともに戻ることもありますし、戻らないこともあります。無理に思い出そうとしないでください。」
その説明を聞いていたりょうたの表情が固まる。
(まさか……。)
コメント
1件
りょうたの「まさか……」で終わるラスト、胸がぎゅっとなりました。せっかく目が覚めたのに、記憶だけが戻らない……あの一瞬のりょうたの動揺が読んでいて痛いくらい伝わってきました。かなめが一人ひとり名前を呼んでいくシーンは、本当に安心しました。続き、どうなるんでしょう……。