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ゆあです。
前作を見て反応をくれた皆様、本当にありがとうございました!
このストーリーは太中太の女体化百合です。
原作と内容が違う部分があります。
性的描写はありませんが、性的表現があります。
それでも大丈夫だという方のみ、ご覧下さい。
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《中也目線》
アタシは、物心ついた時からずっと異性ではなく同性に対してのみ、恋愛感情を抱いた。
簡単に言えば、女だけど、女を好きになるのだ。
初恋とかそういうのは全く覚えていない。
だけど彼奴と、太宰と初めて会った時、凄く心がしめつけられるような感じがしたのははっきりと覚えている。
全身からぶわぁぁぁぁぁあっと熱い何かが出てくるような、そんな感覚。
そこから其れが恋愛感情だと気付くまでにそう時間はかからなかった。
そしてとある任務中、気が付けば、
「好きなの、太宰のこと。」
と口に出してしまっていた。
それを聞いた太宰は一瞬驚いた顔をした後、少し笑って
「付き合う?」
と凛々しく美しい声で言った。
「いいの?アタシも太宰も、女だけど…」
そう聞くと、
「うん、いいよ。性別なんて気にしないもの。それにね、じつは、、、私も中也が好きだったの…」
と、照れながら言った。
嬉しかった。凄く、凄く、嬉しかった。
そこからアタシと太宰は付き合うことになった。
お互いの家を行き来したり、手を繋ぎながら街を歩いたり。少ししたら同棲もすることになって、たまに身体を重ねたりだってして。
そんな、普通の恋人達がするようなことを沢山した。
普通と違うアタシがそんな幸せを知れるなんて、思いもしていなかった。
まるで長い夢を見ているようで、 心の底から幸せだった。
でも、それと同時に、お互いポートマフィアでどんどん昇進していったため仕事も忙しくなった。
立て続けの任務で家に帰れないなんて事も珍しく無かった。
非番の日はほぼ無い。太宰とアタシはポートマフィア内でも主力の方だから、あったとしても2人の休みがかぶることは全く無かった。
其れに、裏社会で生きていたらそう珍しくもないが太宰もアタシも色の仕事をするようになっていった。
太宰の相手は基本が男だったが、アタシの相手は女なことも度々あった。
知らない女に上にのられ、相手の好きそうな声であンあンと鳴くのは尋常でないほど気持ちの悪いものだった。
其の任務のことは勿論太宰も知っている。これが必要なことというのは理解していたが、あまり良い顔はしなかった。
そういったことが重なって、気付けばほとんど顔を合わせる機会もなくなっていた。
其れは、アタシにとって凄く哀しくて、虚しくて、辛かった。
でも離れると太宰がとても大事に見えた。アタシは太宰と絶対離れたくないんだと心の底から実感できた。
だからアタシは、離れている間も細やかながら幸せを感じていた。
が、太宰は違った。
久しぶりに家に帰るとそこには太宰がいた。久しぶりですごく嬉しくて
「太宰!やっと会えた、、嬉しい。」
と思いを口にした。
きっと太宰もそう言ってくれるだろうと思った。
けど、現実は自分の想像通りにはいかなかった。
「ちゅうや、、」
太宰は泣きそうな弱い声で言った。
「どうしたの、?なんでそんなに哀しそうにするの、?久しぶりに会えて、嬉しくないの?」
「嬉しいよ、、でも、前まで当たり前に中也と会えたのに最近は全然会えないし、、その会えない時間も中也はほかの女と交わったりしてるでしょ、?仕事だっていうのは判ってる、でもね、辛いの、苦しいの、会えない時間が伸びるほど、中也に対しての想いが強くなって、すごく苦しくなるの。」
そう言って太宰は泣いた。
「太宰、、アタシもね悲しかったよ。でもね、悲しい分太宰への気持ちが本物なんだなって思えて幸せだった。太宰は違うの?、」
「違くないけど、その幸せじゃ全然満たされないの、。悲しさで実感する愛なんて、私は厭、」
「でも、太宰。マフィアでの仕事を放棄するなんてこと出来ないし、首領に直談判、って言ってもきっと簡単じゃないよ、?」
そう言うと太宰は辛くて苦しくて仕方がないと訴えるような表情を浮かべ、一筋の涙を零した。
「そんなのは、判ってる、判ってるけどそれでも、、それでも苦しいの、辛いの、。」
(嗚呼、綺麗。)
アタシは知っていた。苦しそうな太宰はこの世に咲くどんな花よりも
酷く危うく、美しいんだということを。
「そうだね、でもね、どんなに離れててもアタシは太宰を死ぬほど愛してるよ、だからもう少しだけ、一緒に頑張らない、?」
この『頑張る』という言葉はきっと太宰を苦しめただろう。でも、もっと見ていたかったのだ。目の前の美しい光景を。アタシが愛する、一人の人間を__。
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とりあえずここまで、、
誤字脱字があったらすみません。
百合って凄く綺麗で儚い感じがして好きなんですよね。
太宰苦しめ計画はなかなか頭にストーリーが浮かばなくて、、
でもこの話は結構力作なので、見てくださると嬉しいです!
では、また次の話で。