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2025年07月14日

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高校生最後の年。


今日こそ今日こそってずっと続いてきた恋。


実際にはこんな恋なんてだめ。

知ってるけど、知らないふり。


やって、はやちゃんも、雄大くんも、大輝くんも、みんなみんな応援してくる。


そんな…諦めきれるわけない。


でも、今日。

やっと諦めるきっかけができたんだ。


「先生、彼女いるらしいよ。」


やっぱそうだよね。なんて勝手に落ち込む。


それを聞いた日、相談をする気力もなく、家へ直行した。

もとから叶う筈がなかった。それなのに未練を残して、馬鹿馬鹿しい。


その日から、いつも彩りがあった日常は普通になって、


つまらない…


そんな気持ちはしまいこんで、我慢して、高校生活を終えるこの日。


卒業式、徹先生の姿が見えなかった。

勝手に彼女面して、落ち込んでた。


けど、夕方になって、雄大くんと話していたら。

大好きなその姿。遠くからでも分かった。


「徹先生、!」

「想太。遅くなってごめん。やっと卒業したんだ」


やっと迎えた卒業、恋心は捨てて単純に祝って欲しかった。

でも、徹先生の発言は期待を遥かに越えた。


「卒業してから言おうと思ってた。」

「… 想太こと好きだよ。」


目を丸くして驚いた。


だって、だって…


「彼女いるんじゃ…!」


言い終える前に抱き締められて、声がでなくなった。

雄大くんはいつの間にかいなくて、二人きり。


「噂には騙されないでほしい。」

「想太のために、空けてたよ、俺。」


すき、徹先生が、すき…

まだ、諦めてない…


綺麗に伝言撤回したこの日、満開の桜が僕たちを祝福しているみたいだった。

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