最終話
ut side
周りの人は僕に何も期待しなかった。
それどころか興味も無いし、名前すら覚えてもらったこともなかった。
もちろん親も僕に呆れてた。
守りたい親友も居ない。
生きる理由すらない。
ずっとそんな人生だった。
そんな中僕が住んでいた国は戦争することになった。
僕の国は戦争なんて無関係のような国だった。
結果はもちろん敗北。
運良く生き残れたけど辺り一面崩れた建物が並び、そんな中で何をする気にもなれなかった。
廃墟の中を歩いていると、誰かの声が聞こえた。
gr「なぁ、そこの君」
最初は誰に話しかけているんだ?、と思っていた。
肩を叩かれたとき、初めてその声は自分に向けられているのだと気付いた。
ut「ぇ、ぁ。僕?」
gr「そうだ。」
gr「君さ、俺の軍に入らないか?」
ut「なんで…?」
gr「そりゃ決まってるだろう。君に魅力を感じたからだ。俺の勘に二言はないぞ。」
ut「でも、僕なんもできひんけど…」
gr「何も出来ない訳が無いだろ、!人はそれぞれ魅力がある。今は何も出来なくても君の中に眠っている。…とにかく!俺らのW国軍に、入って欲しい。」
ut「…!じゃあ、、。お願いします」
gr「うむ。名前は?」
ut「…鬱」
gr「鬱か。これからよろしくな!」
この人は、信じても良いのだろうか。
優しさの、仲間思いの、綺麗な心を持っている気がする。(たぶん
そして、仲間の為であれば命を賭ける人。
僕の想像だけど。
W国軍は僕を勧誘した総統のグルッペン、書記長のトントン、幹部のオスマン、コネシマ、ひとらんらん、と言う人たちと、それぞれの役割を持った一般兵で成り立っていた。
みんな暖かかった。
僕に興味を持って話しかけてきてくれたり、名前で呼んでくれたりした。
渾名も付けてくれた。
「大先生」って。
一番最初に喋るようになったのは、トントン。
意気投合して今ではお互いふざけ合う仲だ。
…なんでこの国の人はこんなに優しいんだ
本当は…、そんなこと思ってないんじゃないかって疑う時もあるけど…
今までの過ごし方が歪んでたんやろ。
数年後
shp「大先生ー!」
ci「御飯奢って下さいよー!!」
ut「…しゃぁないなぁ!ww」
ci「ラーメン食いましょ、兄さん!」
ut「よし、俺がこの伝説のクレジットカードで払ってやる!」
shp「伝説…w」
ci「じゃあー…これと、これと、これと、あとこれも、あ!これもええなぁ」
『いやいや、どんだけ食べんねん』
ci「3人で食べたら行けるやろ」
ut「ついにチーノにゾムの意思が継がれようとしている…あかんって」
『www』
嗚呼、。
幸せやなぁ…。
でもなんか忘れてるような…
…あ()
やばいやばい…
まじでやばい。
書類終わらん…。
こんなにあんのに提出期限今日までとかおわってるって。
今日はご飯抜きかなぁ…。
トントンに怒られる…。
みんなはすごいよなぁ。
提出期限間に合って。
僕もみんなみたいに有能だったら良かったんに。
そう、本当に。
僕が有能だったら。
期待されて、
いろんな人に慕ってもらえるように
生まれてきていたら
どんなに良かったか
嗚呼…。
期待されたい
トントンはいいなぁ
みんなに期待されてて
それなのに僕は…
僕は
tn side
誰かに話を聞いて貰うって勇気がいると思う。
たとえ、信用のおける仲間…友達でもさ。
信用しているからこそ、迷惑かけたないし、知られたくないし。
まぁ、そんなだからめんどくせぇ奴だなって思われるんやろうけど。
でも、話したのが大先生で良かった。
話すだけでも心が軽くなる。
けどさ、あの時、なんで俺はゾムの、大先生の言葉を疑ったんだ…。
俺は
俺が嫌いだ。
そんなことはどうでもいいや。
書類やらんと。
…大先生また書類出しとらんやん。
部屋…行くか。
tn「大先生…?入ってええ?」
ut「…トントン?か。ええよー」
tn「書類…」
ut「ごめんなぁー。今やっとんねんけど終わらんかも…☆」
tn「いや、頑張ってんのは偉いけど、。そのキラーンは要らん。」
ut「ごめんて」
tn「はよ終わらせろよ…!」
ut「なんで俺って何もできひんのやろな…ボソッ」
tn「…そんなことないと思うけど」
ut「…あるよ」
tn「お前はさ、まぁ確かに何もできひんかもしれんけど、みんなのこと一番良く見てんのはお前やろ。俺もさ、お前に助けてもらったし。自分にできることやったらええと思う。…知らんけど」
お前は頑張ったらできる男なんやからさ。
やろうとしないだけで。
ut「…!ありがとうな」
ut「やっぱさ、改めてこの軍に居て良かったと思う」
tn「…それは俺も思うよ」
あいつらと居るからこそ、俺は変われたし。
不思議だよなぁ。
子供の頃はずっと不幸やなぁって思ってたけど、。
考えてみたら俺は今幸せやもんなぁ。
少しだけ
自分の見る世界が
変わった気がした
ut side
言葉って不思議だよね。
人を救うことが出来る。
人の心を動かすことが出来る。
分かりあうことも出来る。
でもさ、たった一言で自殺する原因になったり、心が抉られる。
言葉も大事だけどさ、時間も大事だと思う。
過去のこと忘れられたらどんなに幸せかなあって時々思うけど過去があるからこそ今の自分がいるんだよね。
まぁ僕が言いたいのはね、
全部大事だよってこと
いつか、心から笑えているといんだけど…
完結!!
これまでみてくださってありがとうございました!!
最後、、。
どうもオチが苦手なようです。
僕は。
ちゃんと流れを決めていたはずなのに。
こんなこと言った後になんですが、
なんとなんと!
「この時を俺は…」の1話、見てくれてる人140人超えました!
本当に嬉しいです。
僕の作品をおもしろい!
と思っていただければ
フォロー、ハート、コメント、お願いします
嬉しいです。
それではまた次の物語で会いましょう!!
コメント
2件
完結おめでとうございます! 何時も栄養補給させてもらってます、w () これからも頑張って下さい! 見るの遅くなってすみませんでした、 (