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__現在
さて、時を戻して現在。
私の旧名、と言おうか。私の名前は”綾辻”紗雪。
何故、辻本じゃないかって?
それは深いわけがあるんだけど、まぁ今は如何でも良いでしょ。
__ザザッ_ザー___
紗雪:…はい。えぇ、はい。任務、ですか。分かりました。伝えておきます。
任務が来た。
上手く動けるか心配だけど、何とかなると信じよう。
__コツコツ
木製の階段をうつ短いヒールの音が響く。
私は階段の最上段まで登った時、どくん、と嫌な気配を感じた。
紗雪:!……気のせい…。
一瞬のうちに消えてしまって、その事はすぐに忘れた。
いらない情報は頭に入れない。これは、この世界での常識。
ガチャッ
_____!
__________。
…____!
今日も賑やかそうだ。
金属製のドアノブを右に回して部屋に入る。
辻村:….あ、辻本さん。
紗雪:…紗雪、で良いですよ。その苗字、好きじゃないですから。
綾辻:何かあったか。
紗雪:任務。先刻依頼来た。
綾辻:すぐ向かう。辻村君、車を出せ。
辻村:はい…。
綾辻:あぁ、後紗雪は留守番だ。
紗雪:え、何で。
綾辻:たまには寝ろ。行ってくる。
紗雪:……行ってらっしゃい。