望の独り言　二冊目

知らない男性に声かけられたからって『何コイツ、キモッ！』はさすがにないと今は思うよ。警戒すんのは当たり前でも言い方ってもんがあるよね。私がそんな言い方してたら麗もきっと真似しちゃうからそれはイヤだって思う。

自分だっていきなり相手から『キモッ！』とか言われたらイヤじゃん。ムカつくじゃん。その当たり前が今は分かるようになったし、分かるようになったんなら麗にも分かってもらいたいじゃん。

だけど私の両親はそんなこと考えてもなかったんだろうなって気がする。子供の前でも平気で誰かを罵ってたしね。てか、両親がお互いに罵り合ってたよ。私の前でさ。

だから私も他人をそんな風に罵るの当たり前のことだってマジで思ってた。