「俺さ、俺の声嫌いだわ、」
ふわっちと屋上で夜風を浴びていたら急に口から出てきた本心。俺は俺の声が嫌い。
俺が嫌い。
どれだけ歌っても、リスナーに誉められても、自信が無くて。
俺の存在意義って?
俺がいて良い理由は?
あぁ、やっぱり俺、俺の事嫌いだわ。
こんなこと考えてる暇があったらさっきから沈黙が続いてるふわっちに謝らなきゃ。
「ぁは、ごめん、きゅ『俺は、明那の声好きだよ』
『勿論、明那自身も』
『透き通ってて、優しくて、俺には出せない声』
『明那が嫌いでも俺は大好きや』
俺の方を向かずに言う。
ふわっちの顔を驚いた反射で見てしまった。
でも再び、ネオン色に輝き続ける景色に顔を戻す。
俺の声を、存在を肯定してくれたふわっちのは、微笑んでいて、遠くを見つめる、宝石のような綺麗な瞳は少しだけ霞んでいるように見えた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!