テラーノベル
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少しだけ説明させていただきます💦
皆さん分かりづらかったと思うんですが、sideごとに『』と「」を変えていることに気づいてましたでしょうか?
〇〇side
になった時は〇〇の発言を『』。その他の発言を「」と言うように、分かりやすく変えていたつもりなんですが
分かりにくかったり見にくかったりしたら変えたいと思っています💦!
皆さんの感想など、ぜひ聞かせてもらえると嬉しいです
_________knt side
携帯を弄って何十分経ったのだろう。___いや、もう1時間は経ってるか
ベットの方から息を吐く音が聞こえ、振り返ると雲雀が目を見開きこっちを見ていた。
『あ、雲雀おはよ』
そう声を掛けると、ゆっくり体を起こし汗だくの体で「かなと」と俺の名前を口にした。荒く肩で息をしているが体調はあまり良くなさそうだ。
『ちょっと雲雀、顔色悪くない?』
「っはあ…ッ、はあ…」
『おーい、?ひばり?』
雲雀に手を伸ばそうと、腕を上げようとした瞬間。
「…っおぇ”ッ…」
嗚咽を零し、手で口を覆って苦しそうに顔を歪めたあと雲雀はトイレへ駆け込んでいった。あまりの展開に一瞬脳がショートしかけたが雲雀の名前を呼ぶ
『雲雀ッ!!』
立ち上がり雲雀のところへ行こうとした瞬間、膝が机に当たりコップが音を立ててこぼれ落ちる。が、そんなことも気にしていられない。
雲雀のもとへ行くと、便器を抱くようにして口から吐瀉物を吐き出していた。嗚咽を零しながら、瞳を歪めて涙をボロボロと流していた
『雲雀、ゆっくり、吸って…吐いて、』
「ひゅッ、ひゅーッ…っ、は…ッ」
背中をさすりながら呼吸を促す。雲雀は不規則に息を吸いながら、必死に呼吸を戻そうとしている。
「はっ……ふ、…ッ、は…」
肩で息をして随分落ち着いた雲雀の背中から手を離す。あまり刺激をしないように静かに立ち上がって、部屋に戻る。
平然を装っているが、心臓はバクバクだ。雲雀があんなに体調を崩しているなんて分からなかった。もっと、雲雀の顔色とか見ておけばよかった
こうゆうときってどうすればいいんだっけ
まずは、ゼリーとか食べやすいものを___
「…か、…な”…ッ、は、ッ…かなと、」
『っどした!なんかあった?』
雲雀の掠れた声が聞こえてきて、急いで顔を上げる。目線の先にはフラフラした状態で立ち上がっている雲雀がいて、それを支えるようにして、腰に手を回す
雲雀の髪が僕の肩に触れる
_________あ、れ
この、光景
どっかで
“…え?………ッ早川、先輩…?”
“_______っ、”
“…っ、、せんぱ…っ、熱い、ッ…”
そんな声で、呼ぶなよ
“ —、とりあえず離れようか”
“…ッぅん、”
ゆっくりとゆっくりと、誰かが離れていく
やめて、行くな
届かないと分かっているのに手を伸ばす。どんどんと距離が空いて、見えなくなっていく
___誰だっけ、
きっと、きっと僕が
忘れちゃいけない人
______
「奏斗ッ、?」
『っは、ッ…!』
バチンと目の前が弾けて、視界が一気に明るくなる。雲雀は僕を見て眉を顰めていた。
___そうだ、そうだった
雲雀に名前を呼ばれて、それで
「…ご、めっ…ん、奏斗、…お、れ、吐いちゃって、」
『いや、大丈夫。…もうキツい所とかない?』
ゆっくりとソファに座らせ、そう言う。雲雀はゆっくりと頷くと、申し訳なさそうに口を開いた
「うん。全然ない、!マジで…でも、ほんと、ごめんな。ベットも、占領して、」
『だーかーら、大丈夫だって。まあ、お前が体調悪い事を言わないのにはイラついたけどね?…折角 相棒 が隣にいるんだしさ少しは頼れって話』
そういうと、雲雀は顔を歪めた。と、思えば次の瞬間にはいつもの雲雀に戻っていて「…うん、ありがとな!」と眩しいほどの笑顔でそう言った。
『…あのさ…ひばって___』
「ッじゃあ!俺、帰るわ!…ほんと夜遅くにごめんな!」
『いや、ちょっと待て!こんな夜遅くに帰す奴が居ると思う!?』
そそくさと出て行こうとする雲雀の腕を掴む。急に声を上げたと思ったら、本当に何を言っているんだこの相棒は
無理矢理に目を合わせると、焦ったような悲しそうな複雑な顔をした雲雀と目が合った。
額にはほんのり汗をかいている。
『お前、もしかしてまだ体調悪い?』
「いや、本当に違くて、っなんもないから」
明らかに様子のおかしい雲雀。全然何もなさそうに見えないが、それ以上何も追求せずに雲雀を無理矢理ベットに寝かせる
その間も抵抗はしてきたが、逃がさないというように目で訴えるとしぶしぶ大人しくなった。
『とりあえず、今日は帰さないからな』
「…ぅ、もう、帰らんから」
『よし。じゃ、僕もう寝るわ』
部屋の電気を消して、床に寝転ぶ。意外に固くなく、普通に寝れそうだ
その時ベットの方から微に雲雀の声がした。
「…奏斗、床痛くねえ?」
『意外と痛く無い。てか普通に寝れる〜…雲雀も気にせずに早く寝な。明日学校だし』
そういうと、今にも消えかかりそうな声で小さく「ぅん、」と聞こえてきた。
吐くことで体力を消費したのだろうか数秒経つと すー、すーと寝息が聞こえてきた。
その事を確認して自分も目を瞑る
その瞬間 目の前が明るくなったと思えば、誰かが目の前に立っていた。
『…また、これ…』
白いモヤが掛かっていて、誰が誰だか分からない
でもきっと、この人を忘れてはいけない気がする。
手を伸ばすとその人は砂のようにサラサラと消えていってしまった。
『…ッ、クソ、っ、』
喉までは出掛かっているはずなのに、なんで
思い出せ、
思い出せよ、
俺は、なにを忘れてんだよ
コメント
7件
LuNaさんすごすぎん!?今気になってきてみたら神!しかもさっき一気見したら一瞬で終わった感じしたしいつの間にか目から水が出てるし え、ありがとうございます!
思い出して欲しいけど、思い出したらまた奏斗が辛くなると思うと思い出して欲しくない気持ちも出てきてしまう😭 でもッ早く早川先輩に嫉妬してるかなともみだいッ 次のストーリー楽しみにしてますッ!!🫶🏻💞
奏斗ぉぉぉ!!!😭頑張れっ!!あと少しだっ…!!…雲雀も奏斗も、、すごく頑張ってる…😖今回のストーリーも最高でしたっ!!ほんとにありがとうございます😭💗