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私達はあなたの中の空白を埋めたいのです。だからあなたと共に在ることを望みました。あなたと一つになることを選びました。たとえその結果として、あなたに嫌われることになろうとも構いません。あなたにとって必要なことであれば、私は喜んで受け入れましょう。あなたを愛する気持ちに変わりはないのですから。
―――愛しています。ずっと、あなただけを。
さあ、今日こそ、私達を受け入れて下さいね?
「………………」
ふわりと風に揺れるカーテンの向こう側に見える空は、青く澄んでいる。
窓から差し込む光に照らされてきらめく埃を見つめながら、私はそっと息を吐いた。
窓の外にはいつも通りの風景が広がっている。道端で遊んでいた子供たちがきゃっきゃとはしゃぎ声を上げていた。
平和な日常の一コマを切り取ったような光景の中に突如現れた巨大な怪獣! そんな非現実的な状況を前にしてパニックに陥った人々は我先に逃げようと必死になる……。
そんな中、一人の勇敢な青年が立ち向かっていく。
「うおぉー!!」
叫び声を上げながら走り出した青年はその勢いのままジャンプし、手に持った剣を振り下ろす――
しかし、渾身の一撃は怪獣の外皮によって阻まれてしまった。
「くそッ!」
悔しさのあまり地団駄を踏む青年だったが、その時ふとあることに気づく。
(あれ?なんか体が浮いてるような気がするようなしないような?)
気になった青年は自分の足元を見てみるとそこには地面がなく、その代わりに大きな穴が広がっていたのだ!!
「えぇ!?嘘だろおおぉぉぉ~!!!」
突然の出来事に驚きながらも為す術なく落下していく青年。
このまま地面に叩きつけられて死んでしまうのかと思いきや、次の瞬間には柔らかい何かの上に着地していた。
一体何が起きたんだ?