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どもども、かんおと申します。
d!にかなり狂わされてるやつです。
圧倒的低浮上ですがなにとぞ!
⚠︎これはwrwrd様の名前をお借りした二次創作です。ご本人様とは一切関係ございません。
⚠︎BLです。苦手な人はブラウザバック。閲覧は自己責任でお願いします!
相棒
…
コネシマは極端に愛情表現が下手だ。
懐き方のわからない動物が恐る恐る寄ってくるような、そんなおぼつかなさがあるのだ。
しかしそれでも、精一杯に伝えようとしてくれてるのが逆によくわかる。
「ん…」
ベッドに腰掛けて、寝ているその愛おしい金色の頭を軽く撫でれば、ヒヤリとした冷たさが指先を伝う。
「あ、こらシッマ。髪乾かしてんやろ」
「んー…?うん……?」
風邪ひくで、ともうひとこと問いかけてみればまた「うん…」と返ってくる。さては聞いていないな。
「お腹すいた?」「うん…」
「お腹いっぱい?」「ぅん…」
寝ぼけていて完全なるイエスマンになっている。聞いてないというか、ほぼほぼ起きていないに近しい状況である。
こういう時こそ、シャオロン直伝の状況の悪用の出番ではないだろうか。
「…シッマ、僕のこと好き?」
「うん…」
いや、本当に可愛いな。
うんとかの回答で成立する質問しかしてなかったけど、それ以外の質問してみてもやはりうんとしか言わないのだろうか。
「……どんくらい好き?」
「…うん……」
うっすらとコネシマの目が開いたと思えばモゾモゾと布団の中を動き僕の方まで来た。
「…?」
「こんくらぃ…」
驚いた。
こんくらい、と言った直後にコネシマは僕の腰に両手を回して抱きしめた。
眠たくて力が入らないのか、その力は微弱にも程があったが、とても暖かい。
「………そぉ、かぁ……」
あかん、にやけてしまう。とても見せられる顔じゃない。
コネシマが僕を好きなことはしっかりわかっていた。でも、ストレートに伝えられることが、こんなに、こんなにも…嬉しい。
「ふ、かわい……」
やっぱり好き。
愛情表現ヘタクソなところも、精一杯下手ながら伝えようとするところも、デカい笑い声も、何もかもが愛おしくて仕方がない。
抱きついたまま力尽きてまた寝てしまったコネシマの頭を優しく撫でる。
「…あ、乾かしてん…」