どもども、かんおです。
魔主役かなり好きです。
⚠︎これはwrwrd様の名前をお借りした二次創作です。ご本人様とは一切関係ございません。
⚠︎BLです。苦手な人はブラウザバック。閲覧は自己責任でお願いします!
旧海賊
…
シャオロンは心底優しいやつだ。
俺を怖がらないでいてくれた、嫌いにならないでいてくれた、本当に優しいやつだ。
シャオロンのおかげで俺の周りには人が増えた。
シャオロンが茶化してくれたおかげでクラスにも馴染めたし、我々バトラでも楽しくできた。
ころころと変わる表情が、自然と周りを明るくする。
「ゾム〜、早く行こう?」
「おー、今行くわ!」
「…で、大先生がなあ?」
…また、大先生。
(……じゃまやの…)
いやちゃうねん。
別に、大先生のことが嫌いなわけではない。大先生はいいヤツだ。
ただ、少しばかり羨ましいのだ。
長い付き合いだから仕方ないのはわかるが、それでもここまでの頻度でその名前が出てくるのは少々気に食わない。
大先生の話をしている時のシャオロンは心なしか他の話をしているときよりも楽しそうで、それがまた悔しくて。
「あ、ゾムとシャオロンおったー!置いていかんといてやあ」
「え〜、俺ら結構待っとったで?なあゾム」
「せやせや。大先生が遅いだけとちゃうんか?」
こういうところで、絶対に会話をふってくれるところも、優しくて、嬉しくなる。
一歩後ろに立っていても、いつの間にか隣に居させてくれる。
ああ、
(好きだなぁ)
なあシャオロン、俺にはお前しかいないんだ。
だから、そんなに俺以外に笑顔を振りまかないでくれ。
俺だけのシャオロンでいてくれ。
…なんて、そんな自分勝手なことばかり。
そんなんだから、いつまで経っても頼ってばっかりなんだろ。
「ゾム?ぞーむー?どしたん?」
名前を呼ぶ声にハッと意識が思考の海から引きずり出される。
「大丈夫?最近なんか上の空って感じやない?」
「あー、うん。大丈夫。すまんな」
ええねん。俺は、1番じゃなくて。
他が1番でいいから、5番目くらいにはいさせてほしい。
そう思ってしまって、仕方がない。
shao視点
「大丈夫。すまんな」
知ってるんやで、俺。
ゾムが俺のこと好きなことも、大先生に嫉妬してることも、俺のことでいーっぱい悩んでることも、全部全部知ってるんやで?
可愛いゾム。可愛そうなゾム。お前はきっと他に好きな人ができてもひとり、俺に罪悪感を抱いて忘れられない。
なんて、可哀なんだろう。
気付いてないだけで、その気持ちは必然的なものなんだよ。
だって、俺がアピールしてたんだから。
みんなよりもちょっと気を配らせて、みんなよりもちょっとあざとく接してやっただけ。
一生俺の手の中にいてね、ゾム。
1番目から、下ろしてやらないから。
…
共依存ではないけどなんというか、ヤンデレにはヤンデレがじつはついてきてるみたいな関係が大好きです。
魔主役いいよね。
コメント
2件
マージで神ですかね!?!!!共依存っていうか、ヤンデレ系大好きなんで旧海で書いてくれるのめっちゃ嬉しいです…!!!