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窓から刺さる太陽の光。

物静かな部屋で鳴る時計の音。

__________遅刻である。


「お、おはょぅございます…」

オドオドした挨拶で教室に入る私。

「お!実ちゃん来た!おはよー!」

篠崎菜瑚《しのさきなこ》、クラスで1番仲良い友達だ。

「おはよー、菜瑚ちゃん、寝坊しちゃったよ笑」

「あるあるだね笑、先生に言ってきた?」

「あ、言ってない」

「行っておいでー!」

菜瑚ちゃんは世話焼きでお母さんタイプの人間。クラスのお母さん的な存在だ。


私は面倒臭いと思いながらも先生に遅刻したことを報告しに行った。

教室に戻るために廊下を歩いていると突然、

「あー!実!!」

この声はと振り向いた。

「実采」

「もー!また遅刻したの?」

「うん。寝坊しちゃった」

「もー!実はそういうとこ直してよねー!」

「もーもー言ってると牛になっちゃうよ?笑」

「は〜?!人間ですよ〜だ!」

「ふはは」

「ちょ、笑わないでよ…!」

何気ない会話をしながらあっという間に時間が過ぎていくのだった。


キーンコーンカーンコーン


「それでは皆さん。明日も元気よく登校しましょうね!さようなら。」

帰りの会が終わった。

「実ー!」

実采が教室のドアからひょこっと顔を出した。

「今行くよー」


「今日ね、数学の𓏸𓏸がさ____」

楽しく喋る実采を見てるとなんだか心地よい。

「実ー!聞いてる?!」

「聞いてるよ笑」

「?何笑ってんの?」

「なんでも?笑」

「あ!もしかして朝のこと?!」

「ふふふ…」

「もー!!忘れてよー!!」


嗚呼、こんな楽しい日々が続けばいいのになと、心から思った。でも何故だろう。心が揺さぶる。

この不思議な気持ちは一体何なのか。

ものすごく気になる。

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